Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Firefox

Firefoxは2017年も変則的なリリース間隔を採用

2016年に入ってから、Firefoxのメジャーアップデートのリリース間隔は6週間に固定されなくなったが、この方針は2017年も継続される。RapidRelease/Calendar - MozillaWikiに記載されているとおり、6週間から8週間の変則的なスケジュールが採用され、年に7回…

Placesデータベースの読み書き処理を大きく減らす裏技(Firefox 49以降)

Firefoxはブラウジング履歴やブックマークなどの情報をPlacesと呼ばれるSQLiteデータベースに記録している。Placesが壊れてしまうとブックマークが失われたり、ロケーションバーからうまく候補を呼び出せなくなったりするため、Firefoxはジャーナルモードと…

Firefox 49でChrome・Safariを基準に作成されたコンテンツの表示精度が向上

Firefox 49では、既存のコンテンツとの互換性を高めるため、-webkit-のベンダープレフィックス(以下「webkit接頭辞」)がついたCSSプロパティや属性を多数サポートしている。layout.css.prefixes.webkitが初期設定で有効化される(Bug 1259345)ことによる…

Firefox 48でスマートロケーションバーのデザインが変更 元に戻す設定はなし

Firefox 48のリリースが目前に迫っている。このバージョンの目玉となるのがマルチプロセス機能(e10s)の有効化、Mozillaが推しているのがダウンロード保護の強化という事情もあって、あまり日が当たらないものの、使い勝手の観点からスマートロケーションバ…

速報:Firefox 49本体からFirefox Helloが削除

Firefox 49本体からFirefox Helloが削除されたことが判明した(Bug 1287827)。Mozilla plans to remove Hello from Firefox 49 - gHacks Tech Newsで既報だが、該当バグのステータスはRESOLVED FIXEDとなっており、確定事項だ。米国時間の2016年7月19日時点…

Firefox 48から一部環境でマルチプロセス機能(e10s)が有効化 Firefox 53で完全実施へ(再追記あり)

アドオンをインストールした環境は対象外 Firefox 48リリース版では、ついにマルチプロセス機能(e10s)の有効化が開始される。ただし一部環境では、という留保つきだ。有効化された環境では、Webページを閲覧中にクラッシュやハングが発生しても本体が巻き…

FirebugはFirefox 49本体に統合 現行の2.0.x系列はマルチプロセス機能(e10s)に対応せず

Firebugは2006年から開発が続けられているWeb開発者向けツールで、「あなたはあらゆるWebページのCSS、HTML、及びJavaScriptをリアルタイムに編集、デバッグ、またはモニタすることが出来ます。」というのがうたい文句だ。Firefoxの拡張機能の中で最も有名な…

Firefox 49本体のみで履歴等データベースのVACUUMが可能に

FirefoxはSQLiteというデータベース管理システムを用いて履歴とブックマークを管理しており、このデータベースのことをPlacesと呼ぶ。具体的にはplaces.sqliteというファイルだ。places.sqliteの肥大化と断片化はFirefoxのパフォーマンスを低下させるおそれ…

Firefox 50でページ内検索結果の表示方法が変更(再追記あり)

Firefox page search improvements - gHacks Tech Newsで既報のとおり、Firefox 50ではページ内検索結果の表示方法に変更が加えられた(Bug 384458)。ヒットした結果が目立つように、背景が薄暗く表示される一方、対象項目はかなり明瞭な形で強調表示される…

Firefox 49で追加された「最近のブックマーク」の表示を消す

Firefox Developer Editionがバージョン49.0a2へとアップデートされた。アップデート後にブックマークメニューを開くと、目立つ位置に"Recently Bookmarked"という欄ができ、5項目のブックマークが並んでいるのに気付くだろう。この「最近のブックマーク」は…

Firefox 47におけるアドオン利用の注意点

Firefox 47のバージョンアップ後、アドオン(拡張機能やプラグインなどの総称)を使っていて「あれっ?」と思ったら、以下の点を確認してみてほしい。 デジタル署名の強制を無効化する設定は残存 デジタル署名が付されていない拡張機能をインストール可能に…

Firefox 49からCPUのSSE2命令サポートが必須化

2016年9月13日(米国時間)にリリース予定のFirefox 49以降、SSE2命令をサポートしたCPU上でのみ動作するよう変更が加えられる(Bug 1271755)。これはWindowsに限らず、デスクトップ版Firefoxすべてに共通する措置だ。サポートされていないマシンには、Fire…

Mozilla、Microsoft、Operaが拡張機能のコアAPIの標準化を提案

Mozilla、Microsoft、Operaの三社は、2016年5月2日(米国時間)、W3CのBrowser Extension Community Groupのメーリングリストにおいて、ブラウザの拡張機能におけるコアAPIやマニフェスト、パッケージを標準化することを共同で提案した。今後はGitHubで仕様…

拡張機能のデジタル署名の有効期限問題

最近、多数の拡張機能が一斉に更新されたことに気付いた方も多いのではないだろうか。Firefoxのアドオンマネージャから個別の拡張機能の項目を開くと、名称が例えば"Make Link 11.03.1-signed.1-signed"のようになったものが見つかるはずだ。この.1-signedは…

OS X 10.6/10.7/10.8のサポートはFirefox 47まで Windows XPのサポートは当面継続(追記あり)

ESR版以外は8月まで Mozillaは、FirefoxにおけるOS X 10.6/10.7/10.8のサポートを2016年8月で終了すると発表した。サポート終了後もFirefoxを使い続けることは可能だが、新機能やセキュリティアップデートの提供は受けられなくなる。現在の予定では、Firef…

FirefoxのBeta版をそれと気付かずに使うユーザーが多いらしい

Mozillaが最近調査したところによると、FirefoxのBeta版ユーザーの多くは、Beta版を使用していることに気付いておらず、アップデートが多すぎると文句を言う人も少なくないのだそうだ。たしかに、アップデートの頻度はずいぶん違う。リリース版なら次のメジ…

高負荷環境に強いFirefox 45 速度重視なら64bit版も選択肢に

当ブログでは、Firefoxの延長サポート版(ESR)のメジャーアップデート時期を開発の区切りとみて、Web上で実行可能なベンチマークの測定結果を公開している。Firefox 45がリリースされた今回は、Firefox 38との比較を行う。また、Windows向け64bit版が「各国…

Firefox 46では一部の環境でAsync Pan/Zoom(APZ)が有効化(追記あり)

Firefox Nightly 45の開発サイクル初期には、まだまだ開発途上という感じだったAsync Pan/Zoom(APZ)だが、その後の修正を経て、一部の環境では早くもデスクトップ版Firefox 46のリリースチャンネルにおいて有効化される見通しとなった。ここで、Smoother s…

Windows向け64bit版Firefoxのユーザー規模はどのくらい?

Windows用Firefox 64bit版がいよいよ「本当の」正式リリースに近づいてきたか? - WebStudioは、Firefox 46/47でバグが修正された結果、64bit版が32bit版のフォルダに上書きされなくなり、ニコニコ動画でのコメント入力も可能になるなど、クオリティが高まっ…

タブグループ機能(Panorama)はFirefox 45で廃止 利用継続はアドオンで

タブグループ機能(旧名Panorama。以下「タブグループ」)を利用中のFirefox 44ユーザーに対して既に通知されている(Bug 1221500)ように、タブグループはFirefox 45で廃止となる(Bug 1222490)。もともと3年前からこの機能を廃止する話は出ており(Bug 83…

Firefox 44にアップデートするとはてなブックマーク拡張が動作しない(再追記あり)

Firefox 44がリリースされ、アップデート可能になっているが、アップデート後に再起動してみると、はてなブックマーク拡張(バージョン2.3.8.1-let-fixed)が全く動かなくなっている。過去記事・Firefox 44はアドオン互換性に要注意で懸念していた事態が現実…

未署名の拡張機能を有効化する設定はFirefox 46で削除と決定(追記あり)

窓の杜で既報だが、デジタル署名が付されていない拡張機能をインストール可能にする設定(xpinstall.signatures.required)は、Firefox 45まで維持され、2016年4月19日リリース予定のFirefox 46で削除されることが、Add-on Signing Update | Mozilla Add-ons…

Windows向け64bit版Firefox 43が正式公開 一部のベンチマークでは32bit版を上回る結果も

Windows向け64bit版Firefox 43が正式に公開され、スタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が『各国語版のFirefoxをダウンロード』のページから入手可能になっている。当初の計画からすると9か月近い遅れではあるが、ようやくフェーズ1を達成した…

Async Pan/Zoom(APZ)の熟成には時間が必要(Firefox 45)

デスクトップ版Firefox Nightlyでは、Async Pan/Zoom(APZ)と呼ばれる機能が有効化されている。QA/Async Scrolling in e10s - MozillaWikiによれば、この機能は、ビューポート内で可視化されている範囲を超えてコンテンツをあらかじめレンダリングしておく…

Windows向け64bit版Firefox 42がひっそりと公開 NPAPIプラグインのサポートは極めて限定的

Firefox 38から公開の延期が続けられてきたWindows向け64bit版Firefoxは、Firefox 42に至ってようやく正式版がユーザーに入手可能となった(Bug 1180792参照)。といっても、スタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が『各国語版のFirefoxをダウ…

Firefox 44はアドオン互換性に要注意

最近、Firefox Nightly 44の起動時にセッションを復元するようにしておくと、起動直後にタブ内が真っ白になり、本体のメニューパネルも開けないという事態に遭遇した。アドオンマネージャからマルチプルタブハンドラを無効化すると症状が治まったので、しば…

Firefox 41以降、新規タブのURLカスタマイズには拡張機能が必要

リリースノートに掲載されていないこともあって、一部で話題になっているようだが、Firefox 41では、browser.newtab.urlの設定が廃止されており、本体の機能としては、新規タブを開いたときに特定のURLを設定することができない(Bug 1118285)。URLのカスタ…

速報:Firefoxの拡張機能にデジタル署名を必須とする措置が延期に 完全実施はバージョン44から(追記あり)

2015年2月に発表され、各所で議論を巻き起こしたFirefoxのアドオン署名義務化。より正確には、拡張機能を公開する前に、Mozillaの審査とデジタル署名を受けなければ、Firefoxへのインストールができなくなる措置を指す。The Future of Developing Firefox Ad…

WebExtensionsが正式発表 XUL/XPCOMベースのアドオンは将来的に非推奨へ(追記あり)

WebExtensionsのコンセプト MozillaがThe Future of Developing Firefox Add-ons | Mozilla Add-ons Blog(和訳)において、新しい拡張機能APIセットのWebExtensionsを正式に発表した。前記事で紹介したとおり、Blink互換のAPIが採用されている。発表によれ…

MozillaがFirefoxの新しい拡張機能APIセットを開発中

Mozillaは、WebExtensionsと呼ばれる新しい拡張機能APIセットを開発中であり、Firefox Nightly 42で実験的な実装も済ませた(Bug 1175770)。現在、Firefox Developer Edition 42でも利用可能とみられる。WebExtensionsは、Add-on SDKとは直接のつながりがな…