Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Firefox

Firefox 41/42でWebサイトの認証・通信暗号化の表示方法が変わる

Firefoxのロケーションバーの左端に表示されるアイコンをクリックすると、閲覧中のWebサイトが認証されているか、同サイトとの通信が暗号化されているかなどの情報がパネルに表示される。Firefox 39では、パネルはその情報に特化したものだが、Firefox 41で…

Windows向け64bit版の正式公開はFirefox 40から(再追記あり)

Firefox 40では、Windows向け64bit版のスタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が「各国語版のFirefoxをダウンロード」のページで公開される見通しだ(Bug 1181014)。2015年7月7日のChannel Meetingでその旨が明らかにされた。Firefox 38でWind…

FirefoxのFlashプラグインが暫定的にソフトブロック中(追記あり)

AdobeがFlashプラグインに重大な脆弱性があると発表したことを受けて、Mozillaは、同プラグインの最新版に対してもソフトブロックの措置を講じた(Bug 1182751)。Flashプラグインを使用するWebサイトにアクセスすると、Adobe Flashの実行をブロックした旨の…

Firefox Developer Edition 41ではてなブックマーク拡張が機能しない件(追記あり)

Firefox Developer Edition 41で、はてなブックマーク拡張が機能しなくなっている。FirefoxのビルドID:20150712004007と拡張機能のバージョン2.3.7.1-signedとの組み合わせで確認した。前回記事にしたときは、Firefox Nightly 36で動かず、Aurora 35だと大…

Firefox 38の性能を検証 ゲーム・プラットフォームとしての優秀さを示す

当ブログでは、延長サポート版(ESR)のメジャーアップデートが行われる時期をFirefoxの開発の区切りとみて、Web上で実行可能なベンチマークの測定結果を公開している。Firefox 38のリリースを目前に控え、今回はこれを中心に、Firefox 2431およびChrome 42…

Firefox 38でWindows向け64bit版はフェーズ1が完了 軽量インストーラへの統合が今後の課題

Firefox 38では、「各国語版のFirefoxをダウンロード」のページにWindows向け64bit版のスタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が公開されることになりそうだ(Firefox/Channels/Meetings/2015-03-31 - MozillaWiki)。Developer Editionでは、…

Firefox 38でルビ機能が有効化へ

長い間、Firefoxでルビを表示させるためには、HTML Rubyのようなアドオンをインストールする必要があった。しかし、Firefox 38(米国時間の2015年5月12日にリリース予定)では、本体のみでルビ表示に対応する。HTMLパーザ側には、すでにFirefox 33の時点で最…

Windows版Firefox 36 BetaほかでFlashの保護モードを無効化する実験が開始へ

Adobe Flash Playerプラグインの保護モードは、悪意のあるFlashコンテンツ(SWFファイル)からの攻撃を制限するセキュリティ機能だが、Mozillaが最近Windows上でFirefox 35 Betaを利用するユーザーの一部を対象に実験を行ったところ、保護モードを有効にした…

アップデートの通知をわかりやすくする(Firefox 35以降)

Firefox本体がバックグラウンドで更新されると、OSの通知機能を通じて、ユーザーにアップデートの準備ができた旨が知らされる。見逃しにくいように通知は大きめに表示されるものの、少し時間が経つと消えてしまう。ヘルプメニューから「Firefoxについて」を…

Firefoxアップデートのプッシュ第2弾が展開中か

「旧バージョンのFirefoxユーザー向けにアップデートをプッシュ」の続報である。公式のアナウンスはないが、米国時間の2014年12月3日から4日にかけて、アドオン・ホットフィックスの第2弾が提供された模様だ(Bug 1061975)。Mozilla Add-ons(AMO)で公開さ…

Firefox 34ではシャットダウン時のハングへの対策が強化されている

Windows版Firefoxをいったん終了させ、改めて起動した際、「Firefoxは起動していますが応答しません。新しいウィンドウを開くにはまず既存のFirefoxプロセスを終了させるか、コンピュータを再起動させなければなりません。」というメッセージを目にしたこと…

Firefox Developer EditionをただのAuroraとして使うには

Firefox Auroraがリニューアルされ、開発者専用ブラウザを謳うFirefox Developer Edition(以下FxDevEdition)がリリースされた(日本語版)。Web開発者のニーズに合わせて作られたFirefoxの特別版であり、リリース版とは異なるプロファイルが自動的に作成さ…

64bit版Firefoxへの道のり(追記あり)

祝10周年 2014年11月9日にFirefoxはバージョン1.0のリリースから10周年を迎えた。これを受けて10日以降、「忘れる忘却」ボタンの追加などユーザーのプライバシーに配慮したFirefox 33.1がリリースされ、Firefox AuroraがWeb開発者向けにリニューアルされて「…

最近のFirefox Nightlyで困ったこと(追記あり)

Firefox Nightly 36を使っていて困ったことが2つある。1つは暫定的に問題を回避したが、もう1つはいまだに悩みの種だ。 Flashプラグインのクラッシュが頻発 Nightlyで新しいWebページを開いた際、Flashコンテンツが含まれていると、しばらくブラウザごとハン…

Windows版Firefox 33でクラッシュやハングが多くなったと感じたら(追記あり)

まもなくFirefox 33がリリースされるが、Windows版Firefox 33では、OMTC(Off Main Thread Compositing)と呼ばれる機能が有効化されている(Bug 1074045)。これは、描画の前段階としてWebページ内の各要素から成る複数のレイヤーを一つにまとめる処理を、…

Firefox 32の新しいHTTPキャッシュ(cache v2)とは

構想から2年半以上をかけてリリース版へ Firefox 32では、新しいHTTPキャッシュ(以下cache v2)が標準で有効化された。リリースノートでは、世代別GCの統合よりも上の、トップの項目に挙げられており、Mozillaがこの機能を重視していることがわかる。実際に…

Firefox 31からアップデートする際のトラブルなど

Firefox 32がリリースされたので、Firefox 31から手動でアップデートしようとしたのだが、「Mozilla Firefoxについて」ウィンドウで更新のボタンをクリックしても何も起きない、という事態に見舞われた。ボタンが押せないのでダウンロードが始まらず、先へ進…

Firefox ESRを継続して使うために

Firefox ESR 24から31へ Firefoxの法人向け延長サポート版であるFirefox ESR 31が2014年7月22日(米国時間。以下同じ)にリリースされ、ESR 24のサポート終了が10月14日に迫っている。もともといくつかリリースを重ねた段階で打ち切られる予定だったFirefox …

Windows 8/8.1上のFirefoxとATOKとの相性問題

年初にPC環境を更新し、OSをWindows 8.1(64bit版)に変えたのだが、当初Firefoxがハングアップしまくり、非常に困ったことがあった。リンクを新しいタブで開くと、そのタブだけでなくプログラム全体の動作が止まり、ウンともスンとも言わなくなるのだ。YouT…

Firefox 31のベンチマーク結果 Webアプリの処理性能を重視か

当ブログでは、Firefoxの延長サポート版(ESR)のベースが更新される時期を節目とみて、ベンチマークの測定結果を公開している。ESRの新たなベースとなるFirefox 31がまもなくリリースされる見込みなので、今回はFirefox 24と比較してみたい。使用するのは、…

旧バージョンのFirefoxユーザー向けにアップデートをプッシュ

Firefoxに高速リリースサイクルが適用されるようになってから、既にそれなりの期間が経過しているが、バージョンアップのたびごとに一部のユーザーが取り残されている。Mozillaの調査によると、その割合は1サイクルごとに2%に達するという。もちろん、意図…

はてなブックマーク拡張の使い勝手を取り戻す(追記あり)

はてなブックマーク拡張ユーザーの悩み Firefox 29で導入された新しいユーザーインターフェイスのAustralisでは、アドオンバーとステータスバーが削除されたため、ステータスバーに情報を表示するタイプのアドオンは使い勝手が低下してしまった。その代表例…

Australisのイースター・エッグその他

Firefox 29の正式リリースが目前に迫っている。いよいよ大勢のユーザーの手元にAustralisプロジェクトの成果が届けられるわけだ。Australisによる変更点のおさらいは別の記事で行うとして、今日のところはイースター・エッグの紹介などにとどめておきたい。 …

AustralisがFirefox Nightlyに投入間近 Firefox 29でUIを刷新(追記あり)

Firefoxのユーザーインターフェイス(UI)を変更するAustralisプロジェクトが、節目を迎えようとしている。米国時間の2013年11月18日、mozilla-centralリポジトリにコードがマージされ、Firefox 28 Nightlyに反映されるとみられる("Australis landing soon"…

Firefoxのリリース間隔が変更へ 2014年5月下旬リリースのFirefox 30から9週ごとに(追記あり)

Firefoxは、現在6週に1回リリースされており、Chromeと似たサイクルとなっているが、これが9週に1回へと変更されそうだ。Mozillaのリリースマネージメントチームを統括するAlex Keybl氏が、mozilla.dev.planningの「Coupled Train Model」スレッドにおいて、…

三世代のFirefox ESRを比較する

Firefox 24のリリースとともに、延長サポート版(ESR)も更新された。ESR自体は法人向けという位置付けだが、Mozillaの開発者が安定性に影響しないよう新機能の投入をESRの公開後に設定するなど、その公開が開発の節目として捉えられている面もある。パフォ…

意外な高速化を遂げたFirefox 10

Firefox 10の主な新機能といえば、アドオンの互換性確認の柔軟化やユーザーインターフェイスの改良、Web開発者向けツールの拡充などが中心で、処理の高速化はあまり意識されていない。Firefox 9の型推論(Type Inference)のように目立ったところがないから…

型推論の実装は高速リリースサイクルの試金石だった

Firefox 9の目玉機能であるJavaScriptの型推論(Type Inference:TI)。この機能をリリース版に投入できたことによって、ようやく本当に高速リリースサイクルを維持するめどが立ったといっても過言ではない。それくらい、TIの実装は開発プロセスにおいて重要…

Firefox 12・13でシステム要件の見直しへ

(2012/01/28追記)mozilla.dev.apps.firefoxのスレッド『Firefox Support for Windows 2000 Coming to an End』において、Firefox 13から、Windows版に関し本文に記したとおりシステム要件の変更を行うと発表された。Firefox 12での変更は見送られた形だ。M…

Firefox 9:型推論の効果やいかに

Firefox 9の注目点は、何といってもJavaScriptの実行速度の向上だ。Mozilla Developer Streetで紹介されているように、型推論(Type Inference:TI)と呼ばれる技術が実装され、JaegerMonkey(JM)が従来よりも高速なコードを生成できるようになった。今後は…