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Windows向け64bit版Firefox 43が正式公開 一部のベンチマークでは32bit版を上回る結果も

Windows向け64bit版Firefox 43が正式に公開され、スタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が『各国語版のFirefoxをダウンロード』のページから入手可能になっている。当初の計画からすると9か月近い遅れではあるが、ようやくフェーズ1を達成した。なお、サポート対象はWindows 7以降に限られており、Vista以前だとインストールも起動もできない。

Firefox 42の時点では、利用可能なNPAPIプラグインはFlashとAdobe EMEに制限されていたが、Firefox 43においてSilverlightが追加された(Bug 1225293)。もっとも、Firefox 64-bit for Windows Available | Future Releasesの中で、Mozillaは、2016年末までに(一部を除き)NPAPIプラグインのサポートを打ちきる意向を改めて表明しており、今後さらに他のプラグインのサポートが追加される可能性は低いだろう。

興味深いことに、一部のベンチマークでは、Windows向け64bit版Firefoxが32bit版と比べて良好な結果を示すようだ。Updated WebGL Benchmark Results – Unity Blog日本語訳)によれば、最新のUnity 5.3をベースにしたWebGLのベンチマークを走らせた結果、「64bit版のFirefox 42が現在出荷されているブラウザーの中でベンチマークでは最速をマークしました。32bit版のFirefoxは64bit版に比べて目に見えて遅いことも分かりました。」という結論になっている。64bit版は目に見えて速いというわけで、しかもFirefox 43にバージョンアップすれば、さらに速くなるはず。ゲームのプラットフォームとして期待がもてる内容だ。
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