Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

グラフィックと動画

Firefox 61でRetained Display Listsが段階的に有効化

Firefox 61のリリース後、当初は無効となっているRetained Display Lists(以下RDL)という機能が有効化されていく(Bug 1467514)。現在の計画では、リリースの2日後にまず25%のユーザーが対象となる。1週間様子を見てから対象を50%に拡大し、さらに1週間…

Firefox QuantumのOff Main Thread Painting(OMTP)とRetained Display Listsについて

Windows版Firefox 58でOMTPが有効化 Firefox 58ではWindows版に限って、以前紹介したOff Main Thread Painting(OMTP)と呼ばれる機能が有効化されている(Bug 1403935)。このOMTPに対し、画像処理に関するものだという誤解が一部にあるようなので、その誤…

Windows版Firefox 53でQuantumプロジェクトの成果が初披露

Firefox 53では一部の環境においてQuantum Compositorが初期設定で有効化される(Bug 1307578)。ここでいうcompositorは、Webページ内のいろいろな要素が複数のレイヤーにレンダリングされているのを1つにまとめ、スクリーンに送り出すシステムのことである…

Firefox 51から53までWebゲームプラットフォームとしての機能を段階的に強化(再追記あり)

MozillaはこれまでもFirefoxをWebゲームの強力なプラットフォームにすべく改良を重ねてきたが、Firefox 51以降の3バージョンの間にそのステージを1段階引き上げる。3Dの表現力だけならPlayStation 3/Xbox 360世代に匹敵する水準となり、ゲームのロードから開…

Firefox 46では一部の環境でAsync Pan/Zoom(APZ)が有効化(追記あり)

Firefox Nightly 45の開発サイクル初期には、まだまだ開発途上という感じだったAsync Pan/Zoom(APZ)だが、その後の修正を経て、一部の環境では早くもデスクトップ版Firefox 46のリリースチャンネルにおいて有効化される見通しとなった。ここで、Smoother s…

Async Pan/Zoom(APZ)の熟成には時間が必要(Firefox 45)

デスクトップ版Firefox Nightlyでは、Async Pan/Zoom(APZ)と呼ばれる機能が有効化されている。QA/Async Scrolling in e10s - MozillaWikiによれば、この機能は、ビューポート内で可視化されている範囲を超えてコンテンツをあらかじめレンダリングしておく…

Firefoxのカラーマネジメント処理がより高速に

Firefox 3.5ではカラーマネジメント機能がデフォルトでオンになっており、専用の情報が画像に埋め込まれている場合、正しく色が表示される。この機能を担っているのがqcmsというMozilla独自のシステムで、Little CMS(lcms)という旧システムを置き換えるこ…

Firefox開発版でもWebGLの初期実装が完了

Mozilla Links『Firefox gets WebGL support: 3D hardware acceleration』などで既報だが、FirefoxのTrunk Nightly(Minefield/3.7a1pre)でWebGLがサポートされるようになった。といっても、まだデフォルトでオンにはなっておらず、about:configからwebgl.e…

Firefoxがqcmsに移行した理由

Firefox 3.5では、カラーマネジメント機能がデフォルトでオンになる。画像の情報とモニターの情報を利用して、色の表示が正しくなるよう調整する機能である。同機能はFirefox 3にも実装されているが、主にパフォーマンス上の問題により、使用が控えられてい…

Dailymotionのプレイヤーデモが示すもの

動画サイトのDailymotionがMozillaと共同で、HTML5のビデオ機能を利用したプレイヤーのデモを公開した。一見すると何の変哲もないプレイヤーだが、動画の再生にFlashプラグインを必要としない。そして何よりも、プレイヤーや動画にリアルタイムでさまざまな…

Firefoxはシンプルな3D APIを目指す

MozillaのChristopher Blizzard氏がGoogleのO3Dに対してコメントしている(『my thoughts on google’s 3d experiment』)。O3Dは、シェーダベースのローレベルグラフィックAPIであり、Webブラウザの中でインタラクティブな3Dアプリケーションの動作を可能に…

カラーマネジメント・コンポーネントの更新

やってMotorsの『GFX 関連の修正の影響かな』で、Minefield(3.6a1pre)のカラーマネジメント機能がおかしくなったと指摘されている。同じサンプル画像をMinefieldとShiretoko(3.5b4pre)で比べたところ、Minefieldでは明度が高く、彩度が若干低くなってい…

Ogg形式のビデオ再生機能がBeta 4でパフォーマンスアップ

Firefox 3.5は、Ogg Theora/Vorbis形式のビデオファイル(含音声)を、プラグインなしで再生することができる。HTML5のvideo要素もサポートしているため、videoタグ内にOgg形式のファイルが指定されていれば、それを読み取って適切に処理してくれる。しかし…

Firefox 3.5の画像キャッシュ

"Gecko’s new image cache"より。Firefox 3.5の基盤であるGecko 1.9.1では、画像のキャッシュデータをハッシュテーブルを使って管理するようになっている。従来はネットワークライブラリ(Necko)のメモリキャッシュを使っていたが、こちらは画像以外のデー…

Firefox 3でカラーマネジメント機能がオフの理由

Firefox 3.1では、カラーマネジメント機能がデフォルトでオンになる。Webブラウザのカラーマネジメントとは、ディスプレイの情報を使い、場合によっては画像に埋め込まれた情報も使って、画像の色をより正確に再現しようとする機能のことだ。この機能の説明…