Mozilla Flux

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Electrolysis第一弾 プラグインの別プロセス化が早ければ今週にもTrunkに

mozilla.dev.planning『Landing multi-process plugins in mozilla-central (Tuesday)』より。Firefox 3.6/Gecko 1.9.2がコードフリーズした後、Trunk(3.7a1pre)にプラグインの別プロセス化機能(out-of-process plugins:OOPP)が投入される。これは、Electrolysisプロジェクトが目指すFirefoxのオン・デマンド・プロセス化の第一弾であり、Firefox 3.7の目玉機能の一つでもある。

プラグイン絡みのクラッシュが本体に波及するのを防ぐことで、現在のクラッシュ数を3割減少させられるものと期待されているOOPPだが、Trunkで動作させられるレベルに達したとはいえ、まだまだ不十分なところがあるため、デフォルトではオフの状態となる。dom.ipc.plugins.enabledをtrueにして再起動すれば有効になるものの、最初のうちは、Windowsでwindowlessプラグインに対応しないほか、やはりWindowsでパフォーマンス低下のおそれがある。ほかにも問題は起きそうだ。

Firefox 3.6/Gecko 1.9.2のコードフリーズが未了のため、サンクスギビング・ホリデーを過ぎないと新機能の投入は難しいだろうというのが、開発総責任者Mike Beltzner氏の見解だが、Electrolysisを担当するBenjamin Smedberg氏は、ナイトリービルドのユーザーにいち早くOOPPを提供することがとても重要だとの立場で、意見が食い違っている。そのため、予測は難しいものの、早ければ今週中、遅くとも来週半ばまでには投入されるものとみられる。