一本の記事にならないような小さなネタを雑多に集めたもの。不定期に連載予定。
- Selectors API Test Suite
- MozillaのJohn Resig氏が、昨年作ったSelectors APIのテストサイトをIE8にも対応させた*1。テスト結果も発表している。それによれば、APIの対応度は、WebKit NightlyとFirefox Nightlyがそれぞれ99.3%、Opera 10 Alpha 1が99.0%であったのに対し、IE 8 RC 1は45.9%にとどまった。
- 拡張機能の脆弱性
- Adblock Plusの作者Wladimir Palant氏が、トップ100の拡張機能のうち、78について脆弱性を調査した。結果、14の拡張機能に深刻な脆弱性が見つかったという。脆弱性のある拡張機能の名称は明かされていないが、トップ10の拡張機能はリストに入っていないとのこと。
- Fennecにジェスチャ機能
- Fennec(Firefox Mobile)に高度なジェスチャ機能を付与するアドオンが開発されている。ビデオ・デモを見る限り期待がもてそう。Mozilla Mobileチームの開発者もできの良さを認めるほど。たしかにジェスチャの操作はマウスよりもペンのほうが向いている。将来はFennecに標準搭載されるかも。
- マーケティングが「直感的」な操作を生む?
- iPhoneを最初に見た人は、その操作方法を直感的だと感じただろうか。Ubiquityの開発チームはそのように問いかける。Appleが膨大な金をつぎ込んでマーケティングをしたから、標準の地位を確立し、みんなその操作が直感的だと感じるようになっただけではないのか、と。だとすれば、Ubiquityもマーケティングによって素晴らしさを伝えることで、その操作方法が標準になるかもしれない、と続く。鶏が先か、卵が先か。
- ユーザーがすぐ帰ってしまうページ
- mozilla.com内に"Getting Started"というページがある。『Firefox を使ってみよう』に相当するものだが、ほとんど活用されていないことが判明した。Firefoxのブックマークツールバーにリンクがあるので、訪れるユーザーは多いのだが、実に91.8%の人がmozilla.comの別のページに移動することなく立ち去ってしまうという。せっかくの有用な情報が顧みられないままになってしまうため、Mozillaでは対策を検討中とのこと。日本語版ではどうなのだろうか。
- オープンビデオに移行するAir Mozilla
- Mozillaの動画配信サイト、Air Mozilla。Mozillaの情報をビデオで流すのがメインだが、ライブ放送にも対応している。これまではFlashベースのシステムで運用してきたが、Firefox 3.1がOgg Theoraというオープンなビデオフォーマットをネイティブサポートする(プラグインなしで再生できるようにする)ことになったため、Theoraベースに切り替えることになった。そのため、今のところFirefox 3.1のβ版あるいは開発版でないと視聴できない。なお、再生時のCPU負荷はFlash以上にかかるので注意が必要である。
- UIID変更の影響はごく小さい
- 『Development Meeting 2009-02-03』で、GeckoのインターフェイスUUIDが改訂されることについて触れた。本来Firefox 3で直すべきだったものが残ってしまったので、3.1では変更しようということのようだ。Mozilla Add-ons Blogで説明されているが、変更の影響はごく小さい。拡張機能がC++で書かれたバイナリコンポーネントを含み、影響を受けるインターフェイスを使用している場合か、影響を受けるコンポーネントを名前ではなくIIDを使ってロードしている場合にだけ、問題があるかもしれないそうだ。
*1:Firefox 3.0.xはこのAPIをサポートしていない