今週のFirefox Product Delivery Meeting（2009-02-11実施）より。なお、日付は米国太平洋標準時（PST）を基準にしているので、日本時間とはずれる。
Firefox 3.1 Beta 3のリリース予定日は未定のままである。解決すべき大きめの問題が2つ残っているという。海外のメディアには、2月18日のリリースと報じてしまったものもあるようだが、誤りだ。
そもそも、コードフリーズ日が決まっていないのに、リリース予定日が決まるはずがない。また、正式版に近づくほどリリース前のテストが厳しくなることや、Beta 2のときの状況を踏まえれば、QAには最低でも丸五日かかるとわかるはずだ。休日返上かつ寝る間も惜しんで作業するとしての話である。実際は一週間みておくのがふつう。そして、コードフリーズ日は日付が変わるぎりぎりまでパッチを受け付けるので、テスト用のビルドは翌日にならないと出てこない。こうした事情から、18日にリリースしようと思えば、12日にコードフリーズしなければならない。もちろん、現実には無理な相談だ。
次に、TraceMonkey用のリポジトリに入っていたパッチが、昨日大量にTrunkに統合された。リグレッションがなければBranchに入るので、いいニュースだ。ただし、Branchへの投入待ちが72個に増えた。
Beta 3のBlockerだが、こちらは14個に減った。JavaScript関係でまとまって片付いたバグがある一方、P1に格上げされたものもある。『久々に不安定なShiretoko』の追記で取り上げた"Bug 477332 - crashes [@ js_RecordLoopEdge]"もその一つ。
Firefox 3.0.8のリリース予定日が4月14日に変更された。一週間延期されたことになる。コードフリーズ日を3月10日から3月17日にずらしたことで、玉突き的に後のスケジュールが影響を受けた。理由は記載されていないが、パッチを受け付ける期間が短いとの不満が出たのだろうか。
あと、なぜかThunderbird 2.0.0.21のリリース予定日が3月17日あるいは18日になると報告された。Firefoxの会議なのに。
