Mozilla Flux

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FPD Meeting 2009-02-04

今週のFirefox Product Delivery Meeting(2009-02-04実施)より。なお、日付は米国太平洋標準時(PST)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

「Blockerの平均的な発見・修正率が週20であることを踏まえ、正式版に向けて未修正のBlockerを155に減らす」。Firefox 3.1関連で最も気になった記述がこれだ。ややわかりにくい表現だが、要するに、主要開発者たちはリリースの障害となるバグ155個を週に20個ずつ潰していく予定であるらしい。また、目立つBlocker候補を10個未満に抑えるようリストを毎日見直すという。Blockerリストがむやみに増えないようにするための措置だろう。

Firefox 3.1を約8週間後にリリースするプラン。そのとおりにいけば、正式版は4月上旬に登場する。だが、Beta 3のリリースがままならない状況で、プランの実現は可能なのか。3.1の新機能を紹介するビデオを2月27日に録画するそうなので、この時期までにはBeta 3(仕様はこのマイルストーンで固定)をリリースするつもりなのだろうが、それにしてもRC1はどんなに早くても3月末になるはずだ。となると、正式版が4月下旬よりも早まるとは考えにくい。主要開発者たちの意図は不明だ。

Beta 3のBlockerバグは19個で、昨日一時的に増えた分(UUID問題)は解消したが、まだまだ多い。ただ、JavaScriptチームが最も大きなバグを今日中に解決できる見込みだとしている。他の問題の多くがこれに依存しているというのだけれど、いくつ減るのかまでは触れられていない。

アドオンに関しては、76.5%がFirefox 3.1と互換性を有し、Firebugが加われば率が81%まで上昇するという。しかし、Add-on Compatibility Reportでは56%(開発中のものを含めても70%)と報告されている。この差はどこからきているのだろう。なお、アドオン開発者に対応を促すメールを送る件は遅れていて、今日または明日になるとのこと。

Firefox 3.0.6は無事リリースされたが、アップデートの際にタイムアウトなどの問題が発生している。とりあえず、自動アップデートの提供を50%に絞ることで、アクセスの集中を緩和することになった。3.0.7はQAテストが開始されたようだ。