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ThunderBarとGlodaはBeta 3に先送りされる見込み

Thunderbird 3 Beta 2の目玉になりそうだった機能が、次々とBeta 3に先送りされている。早い段階で、AutoconfigはBeta 3に回ることが決まっていた。この機能は、ユーザーが名前、メールアドレス、パスワードの三つを入力すれば、アカウントの設定をThunderbirdが自動で行ってくれるものだ。また、Thunderbirdの拡張開発を容易にするライブラリSTEELも、1月上旬の段階でBeta 2には間に合いそうにないと判明していた。

ここにきて、ThunderBarとGlodaというユーザー体験に大きく影響する機能(『ThunderBarとそれを支えるGloda』参照)も、Beta 3に回りそうであることが工程表から明らかになった。直近の開発者会議の要旨を見ると、コードフリーズまであと二週間弱だが、先週と変わらず32個のBlockerバグが残っている。Blockerの週間修正数は59で、先週より14個も増えているにもかかわらず、だ。これ以上スケジュールを延期するのは無理があるから、実装完了までに時間のかかる機能は後回しにするしかないということなのだろう。

Beta 2に投入される新機能は、Activity ManagerArchive、それに新しいパスワードマネージャになりそうだ。Activity Managerは、ユーザーの活動をFirefoxのダウンロードマネージャのように記録するもの。Archiveは、Gmailのアーカイブと同様に、受信トレイのメールを移動させて保存しておく特殊なフォルダ提供する機能だ。そして、パスワードマネージャはFirefox 3.1とコードを共有するようになった。各パスワードはSQLiteのレコードとして記録される。

なお、Thunderbird 3 Beta 3のスケジュールは現時点で未定である。

(09/02/11追記)
"Gloda-based search"はBeta 2でデフォルトはオフにすると正式に決まったが、簡単にオンにできるらしい。設定画面に項目が含まれるかまでは不明だが、ThunderBarもGlodaも、とりあえず機能するレベルには達していたわけだ。