Mozilla Flux

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カスタマイズへと向かうMozilla.com

Firefoxのダウンロードを促進するために』の続報である。en-US版Mozilla.comのFirefoxダウンロードページ(all.htmlとは別)にて、アクセスしたWebブラウザに合わせてページを変化させるテストが実施された。対象はFirefoxの各バージョンと、Internet Explorer。

IE用ページでは、「Using Internet Explorer is So 2006」などと表示され、Firefoxに乗り換えるべき理由が説明されるようになった。今のところ結果は悪くなく、訪問ユーザーがダウンロードする率は0.3%アップした。割合にするとわずかなように感じるが、年間で25万ダウンロード増加する計算になるというから、この程度の差でも馬鹿にならない。なお、結果を改善すべく今後もテストが続けられる見とおし。

次に、Firefoxユーザーに対してだが、3.0.x系列を使っていないユーザーにはアップグレードを促すページが表示される。IE用ページと目的は同じだ。ユーザーがさらなる情報をチェックせずに立ち去ってしまう率(バウンスレート)を調べたところ、元のページとの比較で4%低下したそうだ。こちらは率が低いほどよく、好ましい効果が表れた。

もう一つ、3.0.x系列の最新版を使っているユーザーが製品情報のページにアクセスしたときは、Get Personalページが表示される。アドオン(拡張機能+テーマ)やPersonasによるカスタマイズについて紹介するもので、Firefoxにより深くハマってもらおうという試み。かなり好評のようで、バウンスレートは元のページとの比較で18%も低下した。

このように、アップグレードページとGet Personalページはいい結果を残せたため、テストの段階を終えて正式に採用された。なお、Firefox 3.5のリリースに合わせて両ページは改訂される予定である。

(09/07/02追記)
biz.kulop『firefox3.5ダウンロードベージでのブラウザ最適化は地味にいい感じ。』によると、Mozilla Japanのサイト内で、ダウンロード説明がInternet Explorer、Google Chrome、Operaでそれぞれ異なるようになったそうだ。