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Thunderbird 3 Beta 2のコードフリーズが約2週間延期

今週の開発会議(2009-01-27実施:PST)によれば、2月5日23:59(PST)が予定されていたThunderbird 3 Beta 2のコードフリーズは、2月17日23:59(PST)へと延期された。事前に「1〜2週間」の遅れがあるとのアナウンスが出ていたとはいえ、一週間よりは二週間に近い延期が決まったのは残念だ。

他方で、丸二週間の延期でなかった点にも注意したい。元のスケジュールでは一番最後になっていたローカライゼーションのフリーズ日を動かしていないため、コードフリーズの翌日にはビルドが開始されるはずだ。前にも書いたが、Beta 1のときはビルド開始からリリースまで8日かかった。Beta 2でも同じくらいかかるとして、ちょうど2月末にリリースできる計算になる。要は、それを見越して12日間延期という中途半端な数字を弾き出したのだろう。

明るい兆しもある。バグの修正ペースが上がっているのだ。Beta 2をリリースする障害となるBlockerバグは、先週一週間で45個修正されたが、修正数はその前の週よりも12個増えた。Blockerバグの残数も先週から22個減の32となり、新スケジュールが現実的だと思わせるだけの結果が出ている。

また、開発体制の見直しも行われた。「コンポーネント・ドライバー」という制度を設けたのだが、これは、Thunderbirdの機能ごとに担当者を決め、各々が担当部分のバグを審査して、Blockerに当たるかや優先順位などを判断するというものだ。この制度を実施してバグの見直しを図った結果、新たなリストは信頼度が大幅に向上したらしい。

次のマイルストーンはBeta 3だが、こうした事情を踏まえても、4月中旬から下旬がターゲットになるものとみられる。正式版のリリースを5月中に達成するのは今回の延期で無理になったと言わざるを得ない。6月中旬あたりか。