気が早すぎるのはわかっている。採用が決まるのはずっと先のことだ。重々承知のうえで、Firefox 3.2(この名称も仮のもの)に追加される三つのタブ機能について、メモしておく。いちおう、どれも根拠はある。
タブプレビューパネル
3.1では完成度が不十分として外されてしまった機能である。タブバー右端にある「タブの一覧表示」でパネルが表示され、サムネイル形式でプレビュー画面が並ぶ。一覧から不要なタブを削除できるほか、検索でタブを絞り込むことも可能だ。また、[Ctrl]+[Tab]キーを押すと帯状のパネルが表示され、プレビューを確認しながらタブを切り替えられる。
開発総責任者自ら新しいデザインを提案しており、実際その案に沿った開発が進められている。Firefox 3.2でほぼ採用されるとみていいだろう。
タブバーのツールバー化
3.1でタブバーが常に表示されるようになったことにともない、この機能も投入が検討されていたが、インターフェイス面のみならず、拡張機能開発に与える影響も大きく、開発責任者の一人からストップがかかった。
それ以降、ツールバー化の開発は停滞しているが、ユーザーの自由度を上げる意味では重要な機能であり、Firefox 3.2で採用される可能性は高い。ツールバー化が実現すれば、「新しいタブ」ボタンは最右端のタブの隣に置く(IE7の仕様)とか、「タブの一覧表示」を削除するといったこともできる。あるいは、拡張機能と組み合わせて、タブバーを常に非表示にするなどの思い切った形もありうる。
(09/01/17追記)Firefox 3.1でも「新しいタブ」ボタンは最後のタブの右側に配置される。
新しいタブに有用なタスクを追加
これに関しては採用の見通しがたっていないものの、複数の有力な開発者から提案が出されている(Bug 455553、Bug 462262)ので、要注目だ。
提案者の一人で、Ubiquityなどの開発実績があるMozilla LabsのAza Raskin氏は、盛り込むべきタスクについて、次のようなアイデアを示している。
- Quick-access Strip
- Operaのスピードダイアルによく似た機能だ。Webページのサムネイル、タイトル、ファビコンと最新のRSSフィードを表示する。ページは訪問日時と頻度を基準にピックアップされる。
- Contextual Actions
- ユーザーの行動履歴(とくに直前のタブでの操作)をもとにして、検索、翻訳、地図の表示といったアクションを提案する。
- Tab/Window Recovery
- 別ページに最近閉じたタブの一覧がサムネイルで表示される。このタスクの使用頻度はさほど高くないため、ページを分けた。