Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Meeting要旨 09/10/04 - 09/10/10

毎週開かれている開発者ミーティングから、注目の情報を選んで掲載。日時はすべて米国太平洋夏時間(PDT)が基準で、日本時間とはずれる。

Firefox Product Delivery Meeting(2009-10-07実施)

Firefox 3.6(Namoroka)は、本ミーティング時点で未解決のP1 Blockerが7個とされていたが、本記事執筆時点でもまだ4個残っている。

機能面では、まず、プラグインチェック機能が投入された。ただし、Webサイト側が対応できていないので、実際の稼働はもう少し先になる。また、Placesのオーバーヘッドを減らすパッチが投入され、about:memoryからメモリの使用状況が表示されるようになり、QCMSのパフォーマンスが大幅に向上し、Mac OS Xではフォントの初期化プロセスを見直して起動が高速化した。そのほか、SMIL/SVGアニメーション(CSSアニメーション)やWOFFがサポートされた。なお、48ロケールが対応済みに。

Firefox 3.5.4 / 3.0.15は10月21日のリリースに向けて順調に進んでいる。

Firefox 3.0.14から3.5.3へのメジャーアップデートのオファーは、次のセキュリティアップデートまで見送りに。いくつかのプラグインが原因でFirefox 3.5がクラッシュする問題が発生しており、ベンダーと協力してその問題を解決してからオファーを出すのが適当と判断されたようだ。

Fennec Maemoは、Beta 4がリリースされた。Beta 5は3〜4週間程度で登場すると報告されたが、後述のコードフリーズ予定日からすると、4週間強はかかる模様。

アドオンチームより、Firefox 3.6と互換性のあるアドオンの割合は現在50%。正式版リリースまでに、これを90%に引き上げるのが目標だ。

Build Your Own Browser(BYOB)のWebサービスが開始されていた。Firefoxをカスタマイズしたパッケージを作成するもので、アカウントの登録が必要。

Development Meeting(2009-10-06実施)

Gecko関連では、GFXチームにBas Schouten氏が加わり、ビデオのフルスクリーン表示にハードウェアアクセラレーションを導入する(Bug 510057)作業を進めていく。Layoutチームより、フレームリストの双方向化(Bug 512336)を実現したほか、Oggデコーダーの書き換えも完成が近づきつつある。JavaScriptチームは、js-ctypesの実装を終えた。シンプルなケースでの再起処理に対応したとの報告もあるが、これはTraceMonkeyの話だろう。そのほか、Windows 7のタスクバープレビューやジャンプリストへの対応も間近。

Electrolysisチームより、windowlessモード・プラグインの描画が正しく行われるようになった(NPN_Invalidate*の実装)。

Thunderbird Status Meeting(2009-10-06実施)

Thunderbird 3 RC1のスケジュールに関して、コードフリーズを10月30日とすることが提案された。Thunderbird 3のBlockerバグは60個(先週-6)で、Blocker候補が17個(先週+11)という状況からすると、またラストスパートに期待することになりそうである。

10月23日から30日にかけて、フランス、ドイツ、日本の各国へのプレスツアーが予定されている。日本のユーザーに対してどのような形でThunderbird 3をアピールしていくのだろうか。

Mobile Meeting(06-Oct-2009実施)

Fennec Maemo Beta 5は、コードフリーズの予定日が11月2日に設定された。

Weaveチームと協力し合って、Weave Sync 0.8のユーザーインターフェイスを開発中。

Flashのパフォーマンスについても調査中とのこと。