Mozilla Flux

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AMOのアドオンランキング2009年版

Mozilla Add-ons (AMO)の開発者Justin Scott氏が毎年一回この時期にアドオンランキングを発表するようになって、今年で3年目である。fligtar.com『Top Ten Add-ons III』にトップテンが掲載されているのだが、2009年9月15日時点のAMOのデータを利用した、世界規模のランキングだという点に特色がある。

まずは2004年以来の累計ダウンロード数(AMO全体では15億以上)を見てみよう。リスト中ではVideo DownloadHelperが4ランクアップ、Greasemonkeyが7ランクアップで、ユーザーの注目の高さが窺える。とくにGreasemonkeyがこれだけ伸びていることからすると、利用者がスキルの高い層だと仮定するのは無理があるようだ。補助的なアドオンの感覚でスクリプトをインストールしている人が多いのかもしれない。

  1. FlashGot
  2. Adblock Plus
  3. NoScript
  4. Video DownloadHelper
  5. DownThemAll!
  6. IE Tab
  7. Greasemonkey
  8. Download Statusbar
  9. Forecastfox
  10. Noia 2.0 (eXtreme)

2008年9月15日以降のダウンロード数に限定した場合、少し様子が変わる。CoolirisやXmarksのように、最近注目されているアドオンが入ってくるのだ。とはいえ、上位の顔ぶれは決まっており、後発のアドオンがこの位置に食い込むのは容易ではない。

お次は、常用ユーザー(Active Daily Users)の数だ。定番のアドオンが並んでいるものの、Firebugがランクインしているのはさすが。Web開発用ツールとしてよく使われているだけのことはある。

今回は、新しいランキングが加わった。ユーザーの持続使用率がそれで、各アドオンについて、AMOからのダウンロード数とアクティブユーザー数の比率を出したものだ。全アドオンについてチェックするのは骨が折れるため、100万ダウンロード以上を記録した250のアドオンに限定したという。

面白いことに、他のリストとは全然違った顔ぶれになった。機能が絞られるなど内容が明確なアドオンは、継続使用率が高い傾向にあるとScott氏は分析している。ユーザーのニーズに合致していることが前提ではあるが、いろいろな機能を盛り込むよりもシンプルでわかりやすいアドオンのほうがユーザーに利用される可能性が高いわけだ。こうして眺めると、Tab Mix Plus(TMP)のように多機能で複雑なものが広く支持を獲得しているのは例外的な現象なのではないかとさえ思える。実際、TMPは上のトップテンには入っていない。