Mozilla Flux

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プラグインチェッカー用UIの実装が急ピッチで進行中

Firefox 3.6の目立つ機能の一つとして、古いプラグインを検出してアップデートを促すシステムの導入が挙げられる。Firefox本体とMozillaのWebサイト双方ともに準備が必要で、まずはWebサイト側の開発が先行した。

その第一弾は、Adobe FlashプラグインのバージョンをFirefoxのセキュリティアップデート時にチェックする仕組みだった。Blog of Metrics『Helping People Upgrade Flash』によれば一週間で1000万人が「flash update」のリンクをクリックしたそうだ。関心の高さが窺える。また、インターネットユーザーの75〜80%が古いバージョンのプラグインを使っているという調査結果も出ており、チェッカーが対象にする範囲は広い。

Webサイト側の機能は今後も強化され、サポートするプラグインの数を増やしていくことになる。『先週のMeeting要旨 090913版』で紹介したモックアップにはDivX、Java、Quicktimeの名前が見えており、これらをサポートする予定があると考えてよいだろう。

Firefox本体側はどうか。”Bug 514327 – Detect outdated plugins and offer upgrade path”が該当バグで、既にモックアップも掲載されている。


それを見ると、新バージョンがあった場合、アドオンマネージャの「プラグイン」ペインに情報が表示されるだけではない。特定のプラグインを使用したWebページにアクセスしたときもアップデートをチェックし、新バージョンが見つかれば画面上部に通知バーが出る。さらに、「ソフトウェアの更新を確認」メニューも活用する計画のようだ。アドオンマネージャの通知は、Firefoxが定期的に新情報を得て行うものとみられ、ユーザーが積極的に新情報を得ようと思えば、更新を確認することになるのだろう。

ユーザーのプラグインを最新に保つ工夫は、競合ブラウザも手を出していない領域のため、よりよい方法を手探りしながら進むことになる。上のモックアップの方式も別のものに変わっていくかもしれないが、現時点での提案を紹介した。