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Thunderbird 3 Beta 3のリリース日が7月21日(PDT)に決定

Beta 2が出てから、はや4か月以上が経過し、ようやくThunderbird 3 Beta 3のゴールが視野に入ってきた。MozillaWikiで発表されたとおり、Beta 3はコードフリーズが7月14日(PDT:米国太平洋標準時。以下同じ)、リリース日が7月21日と決まった。

Beta 2のリリース当時は、最終βになるとされていたBeta 3だが、作業量が膨大すぎたためBeta 4を加えることが既に決定されている。しかも、Beta 3に投入される予定だった新検索システムは、フロントエンド部分の開発が間に合わなかった。Mozilla Messaging社でCTOを務めるDan Mosedale氏が『Getting 3.0b3 shipped』で述べているところによると、これ以上停滞した状況を継続するわけにはいかないため、やむなくGlodaをベースとした新検索システムのお披露目をBeta 4に延期すると決めたそうだ。

もともとGlodaの国際化対応は以前からBeta 4に回されていたため、日本語版のユーザーにとってはさほど違いはないものの、Beta 3から最大の目玉機能が消えてしまったのは残念だ。残るはアカウントの自動設定機能(Autoconfig)やスレッドサマリー機能といった相対的に地味な機能になってしまう。もちろん、基礎的なレベルや、細かいレベルでは多数の改良が加えられているので、全体としてはBeta 3にふさわしい品質なのだが、ユーザーへのアピールという点では、力不足であることは否めない。

Beta 3の日程が決まったことに合わせ、リリースの障害となるBlockerバグはかなり切り詰められた。それは、他方でBeta 4への先送りを意味し、Beta 3からあまり期間を置かずにBeta 4をリリースするとしていたプランはかなり影響を受けたはずだ。仮にBeta 4のリリースを10月上旬とするならば、RCを経て正式版が出るのは12月になると考えられる。