今週開かれた開発者ミーティングから、注目の情報を選んで掲載。日時はすべて米国太平洋夏時間(PDT)が基準で、日本時間とはずれる。なお、目につくほどのニュースがないミーティングには触れない場合もある。
Firefox Product Delivery Meeting(2009-06-17実施)
Firefox 3.6 alpha 1は、3.5正式版が出た4週間後にリリースすることが目標だ。つまり7月末。また、Firefox.nextではなく、3.6の名称を使ったことも注目される。
Firefox 3.5のリリース関係は別記事に譲る。なお、ゴチャゴチャしたアップデートの関係については、「Mozilla Firefox Thunderbird の拡張あれこれ-MEMO」で図にまとめてあってわかりやすい。
Firefox 3.0.12はコードフリーズを一週間延期するようだ。リリースも7月22日ころになる可能性が高い。
アドオンの互換性は、Firefox 3.5に対応したものが80%に到達。
サポートチームより。Firefox 3.0.11のリリース後も、Mac OS XではFlash絡みのクラッシュが数多く報告されている模様。全OSに共通する話題として、3.0.11にアップデートした後、動作が著しく遅くなるとか、無反応になるといったケースがあるようだ。サポートチームが疑っている原因は、今のところAVG Safe SearchとEbayのBrowser Highlighterだという。そのほか、3.0.11にJava 6 update 14をインストールした状態のとき、Javaアプレットを使用したページの一部でフリーズする(Bug 498132)。あと、クッキーの保存がうまくいかないケースの報告も。
Development Meeting(2009-06-16実施)
以下、すべてFirefox.nextに関して。
Windowsでpixmanスパンラスタライザの新バージョンがもうすぐ到着予定。潜在的にはMac版の同じものよりパフォーマンスがよくなるという。
Windows 7のジャンプリストをサポートすべく、ツールキット/ウィジェットの部分を改良中。将来的には、Thunderbirdもその恩恵を受けられる。Thunderbird 3.xあたりか。
画像キャッシュ機能の修正で、メモリ使用量とパフォーマンスが改善された。
HTML 5パーザは互換性の問題もなくレビューが進められている。ただ、オンにするとパフォーマンスの低下がみられるという。
Thunderbird Status Meeting(2009-06-16実施)
Beta 3のBlockerは現在35個。うちb3uxのフラグが付いたものが10個である。6月中のリリースはまず無理だ。
Driver Meetings/2009-06-16によると、新検索エンジンのパッチが次週のミーティング時には利用可能になっているとのこと。そこからさらにUI関係のパッチを投入するとなると、コードフリーズは7月に入ってからになりそうである。