Mozilla Flux

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日本語版Firefoxに初期登録されるフィードリーダーをどうするか(再追記あり)

Firefoxでフィードの購読画面を開くと、ライブブックマークのほかにWebベースのフィードリーダーを選択できる。日本語版Firefox 55の場合、選択肢はLive Dwango Reader(LDR)のみだが、LDRは2017年8月31日にサービスが終了した。これに伴い、Firefoxの初期登録からもLDRは外される予定だ(Bug 1383654)。

だが、このままだと日本語版Firefoxに初期登録されるフィードリーダーがなくなってしまう。そこで、上記バグでは代わりに登録すべきWebベースのフィードリーダーについて議論が交わされている。その内容を紹介する前に、まずは過去の変遷を辿っておきたい。

2011年6月にリリースされたFirefox 5では、日本語版に初期登録されたフィードリーダーは、goo RSSリーダーが外された結果、GoogleリーダーとMy Yahoo!そしてlivedoor Readerの3つに絞られた(Bug 649888)。その後、2013年9月にリリースされたFirefox 24でGoogleリーダーが削除される(Bug 905466)。サービス終了に伴う措置だった。

以降、2016年3月にリリースされたFirefox 45でlivedoor Readerが現在のLDRに変更された(Bug 1244520)程度で、おおむね安定してきたが、2017年8月にリリースされたFirefox 55に至り、サービス終了済みのMy Yahoo!が削除されたのだった(Bug 1355730)。同年11月にリリースされるFirefox 57では、前述のとおりLDRも削除されるだろう。

代わりに登録すべきフィードリーダーとして現在挙がっているのは、FeedlyFeed Watcherである。前者はポピュラーであること、後者は日本語のサービスであることがその理由だ。InoreaderAOL Readerも名前は出ているが、Firefox Nightly 57のコードフリーズが近づく中、それらを積極的に推す声はなく、Feedlyだけにするか、Feed Watcherも加えるかを最終的に決めることになりそうだ。

筆者はFeedlyを推しているためそれでまったく不満はないのだが、Inoreaderを入れてほしいという意見が根強く存在している可能性もある。時間の余裕はあまりないが、意見を表明するなら今のうちだ。これまでは2011年以前から存在していたフィードリーダーをメンテナンスしていただけで、ユーザーの利用状況を反映した新フィードリーダーの追加には手がつけられずにきた。メンテナンスの手間を考えても3つくらいは許容範囲だろう。Feedly、InoreaderとFeed Watcherをすべて初期登録することも考慮されてよいのではないか。

(17/09/11追記)
本記事公開後、上記Bug 1383654では議論が活発化し、Inoreaderを推す声も増えてきた。また、Twitterの「Mozilla Japan コミュニティ」アカウントでも意見を募集し始めた。意見を述べるときは、このアカウントのツイートに返信するのが手軽で確実だろう。

(17/10/28追記)
上記Bug 1383654の修正により、初期登録されるフィードリーダーはFeedly、InoreaderとAOL Readerの3つに決まった。Feed Watcherは、フィード登録用のURLが存在しないため今回は採用が見送られた。一方でAOL Readerが採用されたことに、明確な理由があるわけではない。どうやら登録するフィードリーダーを無理して絞る必要はなかったらしく、現にサービスが続いていて一定数のユーザーがいるから採用しておこうということになったようだ。

(17/11/02追記)
Feed Watcherを開発するカレット株式会社が急遽フィード登録用のURLを追加し、Firefox 57にも採用されることになった(Bug 1413155)。これで初期登録されるフィードリーダーは4つとなった。