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Add-on SDKのサポートがFirefox 59までに終了へ

MozillaのAndy McKay氏(Senior Engineering Manager)は、米国時間の2017年6月21日、mozilla.dev.platformの"Intent to unship: Add-on SDK and others"スレッドにおいて、Firefox 58または59で、本体からAdd-on SDKを削除するとアナウンスした(Bug 1371065)。同氏はWebExtensions推進の中心人物であり、今回のアナウンスもFirefox 57リリース版でWebExtensionsベースの拡張機能だけが有効となる措置を踏まえたものだ。

Add-ons/Firefox57 - MozillaWikiにおいて明らかにされているとおり、Firefox 57のリリース後も、Nightly(やDeveloper Edition)では、設定を変更すれば旧式の拡張機能を動作させることができる。Developer EditionがBeta版と共通のコードを使うようになったこともあり、Firefox 57のリリースに伴ってDeveloper Editionに乗り換え、当面は旧式の拡張機能を使い続けようと考えていたユーザーもいたのではないか。

今回のアナウンスは、そうした回避策が短期間しか通用しないことを明らかにした。Firefox本体からAdd-on SDKが削除されてしまえば、原則としてSDKベースの拡張機能は動作しなくなる。設定でどうにかできない分、影響は深刻といえる。理屈のうえでは、拡張機能が個別にSDKごとパッケージ化すれば大丈夫なのかもしれないが、SDK自体のメンテナンスが必要になるので現実的ではない。

おそらく、一番困るのはFirefox ESRを導入している企業ユーザーだろう。Firefox 59は次のESRの基盤となるから、ESR 52系列のサポートが終わるとAdd-on SDKベースの拡張機能が使えない環境に移行せざるを得なくなる。業務に支障が出る可能性もありそうだ。ただ、上記アナウンスによれば、スケジュールはまだ確定していないそうなので、反対意見が多くなれば、Add-on SDKの削除はFirefox 60に延期という話もあるかもしれない。

また、上記アナウンスによれば、「サポート対象外となった設定(configurations)のサポートをアドオンマネージャから削除する(Bug 1371064)」ことや、「一部のXPCOMサポートを廃止する(Bug 1347507)」ことも検討中だという。

どちらも曖昧な表現だが、前者のBug 1371064の依存関係を見ると、再起動を要するアドオンのサポート廃止が含まれる。明確な説明はないものの、ひょっとするとFirefox 59の段階でそこまで視野に入れているのかもしれない。仮にそうだとすれば、旧式の拡張機能は相当数が強制的に退場を余儀なくされるだろう。