Mozilla Flux

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Weaveの方向性

Mozilla Labsの『What’s up with Weave?』で来たるWeave 0.6の開発目標が説明されている。0.6ではセットアップの簡略化と初回同期時のパフォーマンスアップに力を注ぐようだ。

セットアップの点では、これまでいくつものステップを経ねばならなかったのを減らし、パスワードとは別にパスフレーズを要求する仕組みも見直すという。これで導入の敷居が下がるだろう。

また、初回同期時に問題になるのは、データのダウンロードのほうだ。0.5でアップロードの時間はかなり短縮されたのだが、サーバーに保存されたデータを取ってきてFirefoxに追加するまでには相当時間がかかる。開発チームが考えているのは、最も重要なデータをまず取ってきて、それ以外は後回しにすること。はっきりと書かれていないのでここから先は推測になるが、その「最も重要なデータ」の同期が終了した時点でセットアップを完了したことにし、以後はユーザーがFirefoxを使用中に同期を続け、データを順次追加していく形になるのではないだろうか。

Weaveは、ユーザーのアイデンティティ管理アプリケーションの側面も持つほか、他の機能の追加も検討されているそうだが、まずは同期機能を安定させるところに焦点を当てていく。なお、ドキュメントの整備なども今後進められていく見込みだ。