Mozilla Flux

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Thunderbird 3 RC2がリリース

修正されたバグは4個

Thunderbird 3 RC2がリリースされた。Mozilla MessagingのWebサイトから日本語版を含む各国語版(RC1と同様に49言語に対応)のパッケージがダウンロード可能になっているほか、RC1のユーザー(とおそらくBeta版ユーザー)にはアップデートが提供されている。

リリースノートから参照できる修正リストは、4個のバグを掲載するのみだ*1。ただ、WebブラウザであるFirefoxと修正数を単純に比較することはできない。

今回の修正は、いずれもRC1ユーザーからのフィードバックを反映したものだといい、とくにアカウントの自動設定機能(Autoconfig)を利用した場合に、「新着メッセージを自動的にダウンロードする」がオンになるよう設定変更された点(Bug 516950)は、使い勝手にかかわってくるだろう。これまでは、初期設定だと通知が出るばかりで、肝心のデータがフォルダにダウンロードされなかったのだ。しかも、少なくとも筆者の環境では、POP3のメールについて、「受信」のアイコンをクリックするだけではダメで、いったんアカウント画面から「メッセージを読む」を選ぶ必要まであった。今後は、こうした余計な手間をかけなくて済みそうだ。また、Thunderbirdの設定に慣れていない初心者ユーザーにも優しい措置といえる。

リリースノートには、RC1以降の既知のバグが追加されている。追加分を翻訳して掲載しておきたい。どれも「全システム」を対象にするものだ。

  • 横長表示のレイアウトでRSSフィードのコンテンツを閲覧できないときは、インストール済みのLightning Calendarアドオンを無効にするか、クラシック表示に切り替えて、Thunderbirdを再起動する必要があるかもしれません。(Bug 531397
  • プレーンテキストで送信されたメールの中に、本文と一部のボタンをメッセージペイン外に押し出すものがあるかもしれません。そのメッセージを新しいタブで開き、ウィンドウのサイズを変更するか、レイアウトをクラシック表示または横長表示に変更してメッセージを閲覧してください。(Bug 530047
  • オフライン作業中、メールを作成しながら「後で送信」を選択すると、インターネットに自動的に再接続した場合でもメッセージが送信されないかもしれません。下書きフォルダからそのメールを手動で再送信する必要があります。(Bug 531179
  • ファイルメニューの「テンプレートとして保存」がうまく機能しないケースがあります。その場合でも、メールの作成ウィンドウからテンプレートとして保存するか、そのメッセージをテンプレートフォルダにドラッグして移動させることが可能です。(Bug 532050

使用上の注意点

Makoto Kato氏は、Twitterで次のようにコメントされている。

#thunderbird 先に言っておく。検索バーは3文字入れないと名前検索走らない(3.1でいじると思う)。タグは2文字ないとだめ。全文検索はタイ語無理。スパムフィルタ全く直してないので、2.0と精度はそんなに変わらない。

http://twitter.com/makoto_kato/status/6044978376

あと、AutoconfigでPOP3のサーバー設定を行った場合だが、「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」がオンになっている一方、「ダウンロードしてから14日以上経過したメッセージは削除する」にもチェックが入っているので、注意が必要だ(Bug 531088)。気づいたときにはサーバーから古いメッセージがごそっと消えていたといったことのないように、チェックを外しておくのが無難かもしれない。

*1:(09/12/29追記)
別のリストでもやはり4個となっている。