Firefox 3.6のコードネームはご存じのとおりNamorokaだが、MozillaWikiのFirefox/Namorokaページを開発総責任者のMike Beltzner氏が改訂し、Firefox 3.6の開発スケジュールを発表した。
まずは該当部分を引用しておこう。
Alpha 1 (early August 2009)
- major platform pieces landed
- stabilized for early feedback from web and add-on developers
Beta 1 (early September 2009)
- all UI iteration pieces landed
- string-complete for localization
Beta 2 (late September 2009)
- polish release
- all major stabilization issues resolved
- final API changes for add-on developers
Release Candidate (mid/late October 2009)
- aiming at final release for November 2009
予想どおりAlpha 1の次はBeta 1がリリースされるわけだが、その時期は2009年9月上旬とされている。今から1か月後にはもうBeta 1が出るという、スピーディーさである。Beta 1でユーザーインターフェイスは確定させ、ローカライズに必要な文字列も固定してしまう。つまり、Firefox 3.6がユーザーに表示するメッセージの内容はこの段階で決まり、以後メッセージの変更を伴うような大きな修正は入らないと考えられる。
Beta 2では安定性の向上に重点が置かれるようだ。APIの変更もここで最後になるから、Firefox 3.6 Beta 2に対応したアドオンは、そのまま最終版でも動作するはずである。
リリース候補版(RC)は10月中旬〜下旬のリリースとなる。もし、RC1を10月中旬に出すことができ、RC2以降が不要なほどできが良ければ、10月末に正式版ということもあり得るように思うが、開発スケジュールとしては11月をターゲットにしている。先日よりも一歩後退したのはやや残念だ。
とはいえ、RC1が10月下旬として、11月上旬には最終リリースにこぎ着けられるだろう。Firefox 3.5のリリースからわずか4か月と少しで、大きなアップデートが行われることになり、これはGoogle Chrome以上のハイペースである。
ただ、Gecko 1.9.1ブランチが昨年12月に作成され、その時点からTrunkにはFirefox 3.5の開発とは別に、独自の修正が投入されるようになっていた。実は、Firefox 3.6には1年近い開発期間における成果が盛り込まれる。決してFirefox 3.5の微調整版ではない。