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Firefox 3.5 RC3をリリースへ、しかし正式版の登場時期は変わらない見とおし

Mozillaはまた、異例の決定をしたようだ。Firefox 3.5正式版をリリースするGoサインを出すかどうかを米国時間の6月24日に最終決定するとしつつ、週の後半にFirefox 3.5 RC3をリリースする。

RC3は、既存のBeta / RCユーザーに対するアップデートとして提供されるとともに、ダウンロードページにも載せる通常のリリース候補版となる。ビデオ再生や、タブのドラッグ&ドロップその他、正式版登場間際のこの時期でも対処せざるを得ない、重要なバグが修正されている。加えて、アイコンも16x16のバージョンなどに変更が加えられている

このRC3を短期間のうちにリリースできるのは、修正個所のみ重点的にテストし、後は大幅にテストを簡略化するからだ。ビルドからリリースまでわずか数日で完了させる。

しかし、異例なのはこの期間のことではない。RC3が出る前に、最終判断をしてしまう点を指す。本来なら、RC3のリリース後しばらく様子を見てから、正式版にするかどうかを決めるはずだ。現にRC2はそういう位置づけだった。RC2を最終RCにすることができなくなったのなら、RC3が最終RCにふさわしいかどうかを見極めるのが筋だろう。

そのプロセスを踏まないというのだから、リリースは6月中と公言した事実に自ら縛られているのは間違いない。判断をすると言いながら、すでに答えは出ているのだ。たとえば、JavaScriptチームはJIT絡みのクラッシュバグを憂慮しているけれども、開発総責任者のMike Beltzner氏は3.5.1へ先送りする可能性を示唆している

やはり、こと最終リリースに関するかぎり、「準備ができたら」は建て前だと言わざるを得ない。