Firefox 3.5の一般向けリリース候補版（RC2）がリリースされた。Beta版と違い、Mozilla Japanが日本語版ダウンロードページを用意しており、リリースノートも翻訳済みだ。なお、各国語版・各OS対応版のダウンロードページも日本語化されている。
筆者のほうで新機能・変更点と既知の問題を確認したかぎり、リリースノートの内容はRC1と同じのようだ。
リリースノートの翻訳に関してだが、「既知の問題」で二点気になった個所があるので指摘しておきたい。
一点目。全システム共通の問題として、次のものが挙げられている。
一部のシステムで、動画の再生終了後にネイティブビデオコントロール上の再生マーカーをドラッグすると、Firefox がクラッシュする場合があります。(Bug 496581)
この文章の原文は、次のようになっている。
On some systems, if the user drags the playback marker in the native video controls past the end of the video, Firefox may crash (see bug 496581)
筆者の理解では、動画の終端を超えて再生マーカーをドラッグするとクラッシュするというのが原文の意味するところである。つまり、動画の再生終了後には限定されないはずで、再生中にマーカーを終端を超えた位置へとドラッグしたときも問題が起こる。
二点目。Mac OS Xの問題として、次のものがある。
用紙サイズを繰り返し変更してからプリントプレビューを表示すると、Firefox がクラッシュする場合があります。(Bug 495567)
この文章の原文を掲げよう。
If the user repeatedly changes the paper size and asks for a Print Preview, Firefox may crash (see bug 495567)
repeatedlyがchangesだけにかかるのか、asksにもかかるのか、この文章を見ただけでは判然としない。しかし、Bug 495567の再現手順を見ると、asksにもかかっているのではないか。つまり、「用紙サイズを変更してから印刷プレビューを表示する」がひとまとまりで、この操作を繰り返したときに、クラッシュする場合があるという話だと思う。
