『Thunderbird 3にjQueryとProtovisがビルトインされる模様』の続報である。Thunderbird 3の開発責任者の一人Dan Mosedale氏が、『Improving the generativity of Thunderbird's add-on platform: jQuery and Protovis』というブログ記事を書いて、jQueryその他のライブラリを本体に組み込む理由を説明している。
それによると、Thunderbird 3は、jQueryとProtovisに加え、jQuery UIの一部（アニメーションエフェクト関連など）も取り込む（Bug 494962）。前の記事では計画の段階だったが、この発表により採用は決定事項となった。
採用の背景には、Thunderbird 3がGlodaという強力なデータベースを実装することがある。データベースをに格納された、メッセージや利用パターンに関する膨大なデータを組み合わせて、いかに有意義な形で示すか。今後の重要なポイントだ。これは、拡張機能の開発者にとってもチャンスを意味している。
その際、リッチで直感的な表現が可能であることが望ましい。とはいえ、目的に叶ったライブラリを自作するのはコストがかかるので、既に評価の確立されたものを利用するほうが合理的だ。
加えて、jQueryをThunderbirdのUIに利用することで、古いフロントエンド部分のコードを少なからず整理できるという。
以上のような理由で、jQuery等の採用が決定された。残る関心事は、スケジュールだろう。Mosedale氏の話では、Protovisが先行して、Beta 3に加わるそうだ。jQuery / jQuery UIはBeta 4に投入される予定である。
