Mozilla Flux

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プレビュー版からのダウングレードに注意

Firefox 3.5 PreviewにBeta 4からアップデートした場合、初回起動時に履歴とブックマークのデータベースであるplaces.sqliteが書き換えられるため、Beta 4とファイルの互換性がなくなる。そのため、アドオンの対応状況などに満足できずBeta 4に戻した場合、問題が生じる。

筆者の環境でチェックしたところ、ブックマークや履歴が空白状態になるばかりでなく、「壊れた」と認識したファイルをFirefoxが修正しようとして失敗するため、残骸が大量に発生し、ディスクの容量を圧迫する。本来、こうした不具合はリリースノートに明記すべきだが、そうなっていない。今回はとくに、Beta 4が一般公開されたまま残っているので、ダウングレードがしやすくなっており、トラブルが顕在化する可能性が高い。

いちおう「テテのつぶやき」の『最近のFirefox 3.5preでplaces.sqliteの形式が変化』で対策プログラムが公開されているのだが、筆者が試したかぎりあまり結果が芳しくなかった。places.sqliteをこのプログラムで書き換えた後、Firefox 3.5 Beta 4を起動させてみると、起動完了までに異様に時間がかかってしまう。一時的にCPU負荷が猛烈にかかる現象も合わせて発生する。また、場合によっては起動に失敗することもある。おそらく、大量にエラー処理をしているせいだろう。

Mozillaがダウングレード用のスクリプトを公開する話も出ていたものの、実現していない。現時点では、Firefox 3.5 PreviewからBeta 4へのダウングレードは控えるのが無難だ。