Mozilla Flux

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2009年5月のFirefoxシェア

NetApplicationsの月例統計によれば、2009年5月時点におけるFirefoxのマーケットシェアは22.51%。前月は22.48%だったので、ごくわずかに上昇はしたが、かなり横ばいに近づいた。これまで順調に伸びてきたことを思うと、あまりいい傾向ではない。

Internet Explorerのシェアは前月の66.10%から65.50%にダウン。IE8のシェアは着実に伸びている(3.99%→6.85%)のだが、他の落ち込みをカバーできていない。対するモダンブラウザ勢はシェアを増加させているが、とくにGoogle Chrome(以下Chrome)は1.42%→1.80%とかなり前進した。2.0のリリースも影響していると思われるが、そうした一過性のものを超えて、しっかりした基盤を築きつつあるという印象だ。

StatCounterが提供する統計データも見ておこう。今年5月1日から5月31日までのシェアによると、月の半ばはIEに押されて苦戦したものの、月末はIEのシェアが減るのに合わせてFirefoxのシェアが伸びている。これがFirefox 3.5のリリースを期待してユーザーが戻ってきたものだとすれば、希望がもてる。

NetApplications調べによるバージョン別のシェアでは、Firefox 3は20.43%(前月+0.18%)となった。ちなみに、Firefox 2のシェアは1.63%(前月-0.17%)で、ついにChromeに抜かされた。

6月のFirefoxのシェアは、Firefox 3.5のリリースによって伸びるだろう。大半はFirefox 3からのアップデートだろうから、目立って数字が変わることはないとみられるが、5月の停滞は打破できるのではないだろうか。また、注目すべきはChromeへの影響だ。Chromeが速いので使っているという人が、どういう動きを見せるだろうか。