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Ubiquityの次期バージョンは0.5

バージョン0.1.8で動きが止まり、Ubiquity 0.2がなかなか出ないと思っていたら、Mozilla Labsは次のバージョンを0.5にするようだ。『Ubiquity 0.5: Call for Participation』によれば、6月中旬のリリースを目途に開発中の次期Ubiquityは、多くの変更点と新機能を含むので、バージョン番号を大きく増やすことにしたという。

Ubiquity 0.5の主な目標は次のとおり。

  1. Ubiquityを学びやすくするため、より整備されたドキュメントとヘルプ、そして新しいインタラクティブなチュートリアルを用意し、ユーザーがゼロの段階から、数分で基本的な能力を身につけられるようにする。
  2. 多くの言語の文法を扱える新パーザーによってUbiquityを国際化する。Ubiquity 0.5を少なくとも3言語で利用可能にしてリリースすることが目標だが、それ以外の言語も開発中。これは、極めて献身的なUbiquityの国際化コミュニティが熱心に作業してくれたおかげである。
  3. より柔軟な入力処理法を実装し、従来よりも一貫した、ハイフンを使わないコマンド名を可能にする。
  4. 新テストパイロットプログラムの一環として、Ubiquityのユーザービリティ調査を開始する。
  5. いつもどおり、バグを修正し、ビルトインコマンドを改良する。

うち、3.は以前扱った支配動詞の採用を含む模様だ。また、具体的なコマンドの名称変更について、MozillaWikiの『Labs/Ubiquity/The Great Renaming』で作業が急ピッチで進められている。

今回の目玉は、国際化を可能にする新パーザーの実装だろう。ユーザーが自国の言語を自然な語順で入力することで、さまざまなタスクを処理できるという理想。Ubiquity 0.5はその理想に向けて大きな一歩を踏み出す。