Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

FPD Meeting 2009-05-27

重要な時期なので個別の記事として扱う。

今週のFirefox Product Delivery Meeting(2009-05-27実施)より。なお、日付は米国太平洋夏時間(PDT)を基準にしているので、日本時間とはずれる。

Firefox 3.5のリリース関係

Firefox 3.5はゴールが近づいてきた。まず、RC1のコードフリーズは5月28日夜に再設定された。29日のテストデーにリリース向けビルドが間に合わないが、ナイトリーで代替するつもりなのだろう。コードベースは同じであり、ほとんど不都合はないはずだ。現在実質的なBlockerバグが12〜13個あるので、スケジュール的になかなか厳しいが、タイミングを考えるとここで開発作業を切り上げざるを得ない。

流れからすると6月1日にQA(品質テスト)をスタートさせることになるので、終了は6月9日〜12日。この時期にRC1がリリースされる。

問題はその先だが、本ミーティングに興味深い報告が二つ出ている。一つは、「Fastest Firefox」キャンペーンを6月1日に開始するというもの。以前触れたが、このキャンペーンは、Firefox 3.5正式版リリースの3週間前に始めるとされていた。単純に3週間足すと6月22日になるわけだが、そこまでピンポイントで狙っているとも思えないので、6月第3週の後半から第4週にかけてがターゲットだろうと推測される。

もう一つは、Mozilla Corporationが社をあげて社員参加のテストデーを実施するとしており、その日を今から2〜3週間後としている報告だ。つまり6月第2〜第3週を指し、テストを行うからにはフィードバックを考慮する必要があるので、製品のリリースはその先になる。上で挙げた「6月第3週の後半から第4週」に正式版を出すという予測と整合的だ。

RC1の開発が遅れているので、可能性が高いのは明らかに6月第4週のリリースだが、第3週のうちに登場するサプライズも捨てがたい。いずれにせよ、昨日述べたとおり周りが既に動き出しているので、開発陣はRC1に致命的な不具合がないかぎりRC2をスケジュールに載せないだろう。

その他

Firefox 3.5 Beta 4のユーザー数は70万人を突破し、なおも増加中。Firefox 3.5正式版に対応したアドオンの割合は64%(先週+4%)に向上した。

Firefox 3.5 RC1は73ロケールに対応する予定だ。また、3.5のECMAScript 5サポートについて、ドキュメントが公開され始めた

最後に、Firefox 3.0.11は、これまで6月2〜3日とされていたリリース日が6月4日に変更された。