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KompoZer 0.8 Alpha 4

KompoZer 0.8 Alpha 4がリリースされたAlpha 3で発生したバグを解消すべく、ごく短期間のうちに出されたバージョンである。Windows版、Mac OS X版、Linux版のほか、ソースコードもダウンロード可能になっている点は従来と同じだが、ついに公式サイトのダウンロードページに掲載されるようになった。これは、一般ユーザーがひとまず試せる水準になったことを意味する。なお、KompoZer 0.7とはプロファイルフォルダが別になるよう配慮されている。

Alpha 4には三つの編集モードがある。WYSIWYG編集の「Design」モード、それに加えてソースドックも併用した「Split」モード、SeaMonkey的なソース表示を提供する「Source」モードだ。Sourceモードは、ユーザーの要望に応えて復活したものだが、疑似シンタックスハイライト機能は搭載していない。現在のSourceモードはあくまで暫定的なものなので、そうした機能は後回しになるようだ。

新たに、外部アプリケーションの呼び出しをサポートした。現在はローカルファイルだけが対象だが、今後はFTPをサポートして、リモートサーバー上のファイルも扱えるようにするという。これにより、使い慣れたテキストエディタに編集を引き継ぐことも可能になった。また、今のところサイトマネージャのリモートファイル管理機能はオフになっているため、別途FTPクライアントを起動する場合にもこの機能を使うことになる。

Alpha 3のリリース時に発表されていたように、ローカライズの準備も整った。現在、ロシア語とフランス語の言語パックが公開されている。今後はKompoZer 0.7で翻訳を担当した人たちが戻ってくるかが重要だろう。

そのほか、XHTMLのサポートが改善され、UIのバグも数多く修正された。KompoZerのコード自体も、パッチによる修正なしにどのプラットフォームでも正しくビルドできるようになったそうだ。

当ブログでは2月のAlpha 1からKompoZer 0.8の動きを追っているが、開発の歩みは確かなものだ。ライバルになりそうなBlueGriffonはこの間新しいバイナリを一つも出せていない。どちらに期待がもてるかは言うまでもないだろう。