Mozilla Flux

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ブックマークと履歴の処理を改善

Firefoxの開発責任者の一人Dietrich Ayala氏が、『Front-end Performance in Firefox 3.5 and Beyond』で、Firefox 3.5のPlacesデータベースとスマートロケーションバーの高速化について説明している。

Firefox 3は、デフォルトで180日間履歴を保存するが、Firefox 2が9日間であったので、期間は20倍となり、そのぶん扱うデータ量も大幅に増大した。これによって、どうしても処理が重くなってしまいがちだった。

そこで、Firefox 3.5では、ブックマークと履歴の処理に関して、データの保存、操作、表示というすべての面で変更が加えられた。SQLクエリーに手を入れたことにより、ページを訪問するたびにデータベースに書き込みを行う必要がなくなり、スマートロケーションバーの検索スピードも向上した。

現在もなお、履歴メニュー、サイドバー、スマートフォルダ、そしてライブラリの閲覧の各点で、パフォーマンスを改良する作業が続いている。

こうした成果に至るまでには、さまざまな解析ツールの助けを得ているが、さらに進んで、ユーザーからPlacesのデータを提供してもらい、その分析結果を開発に役立てようというプロジェクトも始まった。

Firefox.nextでは、非同期SQLクエリーを導入し、データベースの活動をバックグラウンドに回すことで、ブラウザのUIをブロックしないようにするそうだ。