Mozilla Flux

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2009年4月のFirefoxシェア

NetApplicationsの月例統計によれば、2009年4月時点におけるFirefoxのマーケットシェアは22.48%。前月の22.05%からまた上昇し、加算されたシェアは前月よりも多い。

ブラウザ別のシェアでは、Internet Explorerが先月の66.82%から66.10%へとダウンした点と、Google Chromeが先月の1.23%から1.42%へとアップした点が目に付く。NetApplicationsの調査結果からすると、IEは緩やかにシェアを減らし、逆にFirefoxが少しずつシェアを増やす傾向が見て取れる。

しかし、StatCounterが提供する統計データは別の傾向を示しているので注意が必要だ。今年4月1日から4月30日までのシェアを見てみよう。この間、IEは60.8%→62.38%、Firefoxは30.63%→28.93%となっている。シェアの絶対値ではNetApplicationsよりも高くなっているものの、リンク先のグラフを見れば、Firefoxのシェアが増加傾向にないことは確かだ。したがって、この統計も加味すると、Firefoxが順調にシェアを伸ばしているとは断定できない。

NetApplications調べによるバージョン別のシェアでは、Firefox 3は20.25%で前月の19.66%からアップし、ついに20%を突破。Firefox 2のシェアが1.80%(前月は1.99%)まで低下し、3.0.x系列のユーザーがついに90%を占めるまでになった。なお、今回顕著な伸びを示したのはIE8で、3.99%となっているが、自動アップデートが本格的に始まればこんな数字では収まらないだろう。

5月のFirefoxのシェアは、NetApplicationsの調査ではなお上昇が見られそうだ。ただ、StatCounterの数字が気になる。こちらでIEのシェアが伸びている原因にIE8へのアップデートが進んでいることがあるのだとすると、NetApplicationsの調査にもその影響が出てくるだろう。