Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

View Certificateのボタンが押せない

SSL/EV SSL対応のWebサイト(たとえばMozillaWiki)でページ情報を表示させ、「セキュリティ」ペインに移動する。ロケールがen-USのときは、「View Certificate」というボタンがあるので、それをクリックすると認証に用いられた証明書に関するデータが示される。これがふつうの流れだ。

ところが、最新のShiretoko(3.5b4pre, ID:20090407052755)では、このボタンがあるべき位置からずれ、しかもクリックできない。セーフモードで起動しても同じだ。念のためMinefield(3.6a1pre, ID:20090407095250)のセーフモードも試してみたが、やはりボタンの位置がずれていて、クリックもできない。Firefox 3.1 Beta 3(日本語版)ではクリックまでちゃんとできるので、筆者の環境のせいではなく、Shiretoko/Minefieldのバグではないだろうか。

Bugzilla@Mozillaで「View Certificate」をキーワードにして調べたが、該当するバグは見当たらなかった。最近入った修正によるリグレッションだろうから、そのうちフォーラムかどこかで報告が出ると思う。

(09/04/09追記)
コメント欄に多くの方が情報を寄せてくださり、原因が判明した。日本語版Windows Vistaと英語版Firefoxの組み合わせで、デフォルトでは文字がはみ出す現象が発生していた。ボタンが押せないのもその影響だった。Shiretoko 3.5b4preに入った修正も、この現象に一枚噛んでいたようだ。

パネルのサイズを調節すると、表示が正常になって、「View Certificate」のボタンも押せるようになる。デフォルト設定で起きる問題だから、プロファイルを新しくするとか、セーフモードで起動するといった手ではダメだったわけだ。そして、日本語版Vistaとの組み合わせで起きる問題だから、海外のフォーラムでは報告がなくて当然だ。

では、バグではないのかというと、それも違う気がする。たとえば、パネルを縮小してボタンの一部だけを表示させた場合を見てみよう。この状態でも、「View Cookies」と「View Saved Passwords」のボタンは押せるが、「View Certificate」は押せない。つまり”Web Site Identity”の欄が下に潜り込んでいるので、操作を受け付けなくなっている。これは、技術的な詳細はともかく、ユーザビリティという点ではおかしい。表示された領域はそのままに、パネルを縮小するとその分だけ隠れていくべきで、押せるボタンと押せないボタンがあるのは不自然だ。