Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Weekly Updates 2009-04-06

Mozillaのプロジェクト全体について開発状況を報告し合う会議が毎週開かれている。その報告のまとめがWeekly Updatesだ。2009-04-06版(米国太平洋夏時間:PDT)から注目の内容をピックアップ。

Firefox 3.5関係

Firefox 3.5 Beta 4のリリースは、「4月20日の週の後半」となった。コードフリーズが4月15日に伸びたことの影響である。

バックエンド(Gecko 1.9.1)をみると、JavaScriptのBlockerバグは24個(先週-13)。うちBeta 4のBlockerが11個だが、5個については対処法ができあがっている。この中には、長らく懸案だった"Bug 452498 - TM: Can we jit heavyweight functions? (upvar, part deux)"も含まれる。JavaScriptチームによれば、新しいコードフリーズには間に合いそうだとのこと。その他はFinal Blockerが27個(先週+0)で、先週から減っていない点にはやや不安が残る。

今、JavaScriptに関してBeta 4のBlockerと書いたが、原文では「the last planned beta」となっている。開発陣はBeta 5を出さずにRC1に移行するプランを考えているようだ。しかし、リリース候補版のコードフリーズが近づくとバグ報告が増え、その処理に時間がかかるというのがFirefox 3のときの教訓だったはず。現在、P1を除くBlockerが50個以上あり、Blockerにノミネートされたものも22個あるけれども、これがもっと膨らむことを覚悟しないといけない。本当に大丈夫か。

フロントエンドのFinal Blockerは6個(先週-5)。うち複雑なものは2個だけだ。Code Sprintsも"restoring only visible tabs first upon session restore"と"updates/fixes to PFS so plugin installers can be executed"はパッチが完成した。順調だ。

ちなみに、Firefox 3.5 Beta 4のBlocker(P1)は、13個。これに対し、Firefox 3.5の全Blockerをカウントすると、68個となる。今後はこの数字を追っていく。なお、Trunkで修正されつつBranchでは未了のバグが96個(先週-3)。この個数には、他のパッチによって実はBranchでも修正済みになっているものが含まれているようだが、それを省いてもかなりの数だ。

製品一般

Firefoxのシェアは、スロバキアとフィリピンで50%を超えたそうだ。3.0.9は4月21日のリリースに向けて順調に作業が進んでいる。

Firefox.nextに関して、UbiquityをFirefoxに統合するTaskfoxは、動作に関するデモが公開された

その他

Spread Firefoxのリニューアルは、明日。午前8時から作業を開始して、数時間かかる見込み。フォクすけの扱いはどうなるだろう。

support.mozilla.com(SUMO)も明日1.0.1へとアップデートされる。

Mozilla Add-ons(AMO) 5.0.4は既報のとおり4月9日リリース。ダッシュボードの改良や、フッタ部分に作者のブログ等へのリンクが付くといった、細かな改良も行われる模様。アドオンの互換性では、Firefox 3.1 Beta 3への対応率が65%(先週+1%)となった。