Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

all.htmlのデザインが新しくなった

当初勘違いしたまま記事を書いてアップしてしまった。フィードリーダーでご覧になっている方の一部にはそれが配信されているのだが、内容に大きな誤りがあるので取り消したい。サイトからは旧記事を削除した。ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

all.htmlページで新デザインがテスト中』の続報である。Mozilla Japanは例外として、一般的に、ユーザーは現在使用しているWebブラウザとは異なる言語・OS版のFirefoxをダウンロードする際、 Mozilla.comのall.htmlページを利用する。このページのリニューアルが計画され、三つの案が現行のデザインとともに一週間にわたってテストされていた。最近出された結果発表によれば、最も評判が良かったデザインは、意外なことに最も保守的なデザインだった。

二つ目は、現行のデザインに、一つ目の案で右側のペインに置かれていた検索窓などを足したスタイルだ。無難な線を狙ったものといえる。

「Azucar!」の『Results of the All.html Test』に詳細が掲載されている。テストで重視されたのはコンバージョン率で、ページビューとダウンロードリンクのクリック数を比較したこの率が現行版より高ければ、成功となる。結果、現行版の52.7%に対し、第一案(地図ベース)は32.4%、第二案(大陸別に情報を整理したデザイン)は56.5%、第三案は60.9%となった。この第三案が上で引用したデザインである。

第三案の優位は数値上明らかと思われたが、それでも、Mozillaの調査チームは慎重だった。ダウンロードは all.htmlだけで行われるわけではない。ユーザーがall.htmlからMozilla.com内の他のページに移動してダウンロードすることもある。これも含めたトータルを見ないといけない。トータルで落ち込みが見られるようなら、再検討が必要だ。こうした意見に基づき、all.htmlから移動した先でダウンロードしたケースも調べた。最終的なコンバージョン率を比較してみると、現行版は67.6%だったが、第三案は68.4%となり、ここでも第三案が0.9%(厳密には0.89%)だけではあるが上回った。

つまり、第三案は、現行版よりコンバージョン率が 8%アップし、トータルのダウンロード数にも悪影響を与えない。ユーザーが目的のファイルにたどり着くまでに必要とするクリック数は、少ない方が望ましい。その意味で、第三案は優れている。また、実際にはダウンロード数も少し増えているのだ。

以上の経緯で第三案の採用が決まった。現在のall.htmlは既に新しいものに変わっている。ただ、今後数ヶ月かけて微調整、細部のテスト、パフォーマンスの再チェックなどを行っていく予定だという。