Mozilla Flux

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2009年3月のFirefoxシェア

NetApplicationsの月例統計によれば、2009年3月時点におけるFirefoxのマーケットシェアは22.05%。IE8がリリースされたにもかかわらず、前月の21.73%から上昇し、22%台に乗った。

Internet Explorerは、先月の67.51%から66.82%にシェアが低下しており、退潮が止まらない。Firefoxだけでなく、SafariやGoogle Chromeもシェアを伸ばしていることから、モダンブラウザへの乗り換えを止めるに至っていないのがわかる。IE8のアピール戦略は、一般ユーザーに乗り換えを控えさせるだけの力がなかったことになる。あとは、Windows Updateによる配布や、IE8をプレインストールしたPCの販売といったチャンネルを通じてシェアを確保することになるだろう。そうした動きを確認しないと、Firefoxへの影響を見極めることはできない。

バージョン別のシェアでは、Firefox 3は19.66%で先月の19.07%からアップし、Firefox 2は1.99%で先月の2.27%からダウン。Firefox 3がFirefox全体の89%を占めている現状では、Firefoxシェア全体の伸び率(1.5%)がすべてFirefox 3によるものだと仮定しても、Firefox 3の伸び率(3%)には届かない。つまりその差分はバージョンアップによるものと考えられ、Firefox 2以前のユーザーは着実に減っているといえよう。

4月のFirefoxのシェアは、IE8の浸透具合にもよるが、横ばいに近づきながらもわずかに上昇すると予想しておく。Firefox 3.0.8、3.0.9と月をまたいで矢継ぎ早にリリースされることで、注目が集まるからだ。