Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Mozilla短信 #14

Mozillaに関する多種多様なトピックを、おのおの短い記事にまとめた上で一本に編集したもの。不定期に連載予定。

Weave 0.3リリース
Firefoxの履歴やブックマークなどを専用のサーバーに保存して同期を可能にするWeaveが、ついにバージョン0.3の節目を迎えた。Firefox.nextに統合する計画もあるが、当面はFennec(Firefox Mobile)との連携に主眼を置いている。パスワードを同期すればログインが非常に楽だし、Fennecがスマートロケーションバーをサポートするので、履歴の同期でURLの入力も相当に節約できるというわけだ。
Personas 1.0リリース
Firefox.nextに統合される予定のPersonasも、バージョン1.0に到達。テーマと違ってメインウィンドウを装飾するだけなのだが、手軽に切り替えられる点がいい。「最も人気」の項目もあるので、迷うこともないだろう。また、GetPersonas.comのギャラリーでは、マウスを当てるだけでプレビューが可能だ。
ようやくアンインストール可能に
掲示板経由。Microsoftが.NET Framework Assistant 1.0をアンインストール可能にするアップデートを公開した(『RE:.NETとFirefox 』参照)。説明によれば、これまではマシンレベルの機能として設定されていたが、ユーザー単位に変更したのだという。なお、Windows 7では最初からこの変更が組み込まれる予定だそうだ。
(09/04/07追記)
不可解なことに現在リンク先は消滅している。U.S.のダウンロードセンターも含めて検索したが、該当するものはないようだ。
(09/05/15追記)復活した。
ステータスバーはどうなる
Firefox.nextで実現されるかは不明だが、開発計画の中には"remove status bar"という項目がある。開発総責任者のMike Beltzner氏が"one step closer to removing need for the status bar"というコメント(2009年3月10日付け)を書き込んだこともある。現にGoogle Chromeはステータスバーをもたず、必要に応じて最下段にメッセージを表示する方式だ。これはひょっとするか?
Mozillaのビルドシステムが強化
2007年5月当時、Mozillaのビルドシステムは一つの作業を一つのマシンに割り当てていた。これだと特定のマシンが壊れたとき、復旧までその作業ができなくなる。そこで、2008年5月には、ビルド作業についてのみ、プール方式を採用した。OS単位でマシン群を設定し、マスターサーバーが必要に応じてプールされたサーバーにタスクを割り当てる方式だ。ヘビーな作業には複数のマシンを割り当てられるし、一台のマシンが壊れても、別のマシンを割り当てればいい。また、新しいツリー(TraceMonkeyなど)を導入するのも容易になったという。2009年3月には、自動テストやローカライゼーションもこのプール方式に移行した。これによって、とくにローカライズ版のパッケージを作成する時間が大幅に短縮された。
助け合い
Alice0775氏が『Firefoxって..』で指摘した"Bug 434733 - colgroup width tag is not overridden when col width is specified"は、「won't fix」のMakoto Kato氏がパッチを担当することになった。
拡張機能を搭載した状態での自動テスト
Mozillaは、リークテストに関しては、Firefoxにトップ2000の拡張機能を搭載した状態で実施することができる。また、256の拡張機能を搭載した状態でのテストは、定期的に行われているという。
動画マニュアル
20世紀FireFox氏がFirefox 3の動画マニュアルを公開している。こうした草の根の活動がコミュニティを支えていくのだろう。
XULRunner
アドオン作者にとって便利なので、早期にリリースすべきではないかと議論されていたXULRunner 1.9.1は、1.9.1b3ビルド1.9.2a1preビルドがリリースされた。
ライブチャットによるサポートをWebベースで
support.mozilla.com(SUMO)では、ライブチャットによるサポートを提供している。ユーザーとリアルタイムでやりとりできるので効率のいい方法だが、現在はクライアントソフトを別に使う必要がある。これをWebベースに移行する計画が発表された。実現すればFirefoxだけでチャットが可能になる。