Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Norton Toolbar 3.5の影響でクラッシュする問題

PRiMENON:DiARYの記事で触れられているとおり、Windows版Firefox 3.0.xとNorton Toolbar 3.5には深刻な相性問題が存在するようで、プログラムの終了時にクラッシュすることがある。Norton Toolbarは、Norton Internet Security 2009がインストールするアドオンなのだが、最近のアップデート(本体バージョン16.5.0.135)によって3.0から3.5へとバージョンアップした。その直後からクラッシュの報告が上がるようになっている。

Norton CommunityというSymantecの公式掲示板でも、この不具合に関するスレッドが立てられ、活発な意見交換が続いている。もちろんSymantecの従業員も書き込みをチェックしているのだが、3月24日時点では、クラッシュを再現できないので情報を収集中とコメントしていた

現在に至るまでSymantecからの続報はないのだが、3月29日になって、有志の一人が確度の高い再現手順を報告した。それによると、まずFirefoxの設定を「常にタブバーを表示する」に変える。次に、ウィンドウを一つにして、空白のページを開いたタブを一つだけ開く。そして、この状態で右上の「×」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる。これでクラッシュが起きるという。

確認してみたところ、筆者の環境(Vista SP1 32bit)でもFirefox 3.0.8がクラッシュした。レポートを見ると、coFFPlgn.dllというファイルの処理で躓いている。この点も上に挙げた記事と同じだ。Webで調べてみると、Norton Toolbarのファイルに間違いなく、かつてはFirefoxのcomponentsフォルダにあったらしいのだが、筆者の環境では見当たらなかった。

Norton Toolbarを無効化すればクラッシュしなくなるが、それではセキュリティ保護を享受できない。早くバージョンアップで対応してほしいものだ。