Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

About:Tabアドオン

「新しいタブ」にタスクを追加する実験』の続報である。昨日お伝えしたとおり、Mozilla Labsが提供しているAbout:Tabアドオンは、Firefox.nextで本体に統合される可能性が非常に高い。そこで、当ブログでも継続的にフォローしていく予定だ。
このアドオンは頻繁にアップデートされており、現時点の最新バージョンは0.0.28である。0.0.18以降の更新状況については、Another朝顔日記の各記事を参照してほしい(『About:Tab 0.0.19』、『About:Tab 0.0.23』、『About:Tab 0.0.28』)。

アップデートのたびに基本的なデザインがころころ変わる。"Frequently Visited Sites"やサムネイルの表示数もそうだ。試行錯誤を重ねているのはわかるが、バグが直らないまま新機能を追加するので不満が残り、印象の点で損をしている。たとえば、フィードの文字化けだ。ページのタイトルは日本語が通るのに、フィードだと崩れる。初期のバージョンではちゃんと動作していたはずなのだが。もう一つはContextual Actionsの検索で、ボタンを押しても検索結果のページに飛ばなくなってしまった。

そうした不満をとりあえず措くと、前回の記事以降、次の点が変更された。

一点目は、サムネイルが別ページに移ったこと。新規タブを開いた直後のページには、Webサイトのタイトルとアイコン、そして本アドオンを通じてアクセスしたサイトではフィードのヘッドラインが表示される。本アドオンの開発者Edward Lee氏(Auto Dialの作者)の解説によれば、SQLiteの非同期クエリーを用いてフィードデータを取得しているという。これらの工夫は、タブを開いた際のレスポンスが低下するのを防ぐためのものだ。

ページの右下に「*」マークがあるので、それをクリックするとサムネイルのページに移る。こちらは表示直後にサムネイルデータを取りにいき、セッション中はそれが保持される。つまり、Firefoxを再起動するとリセットされ、再度データを取得するようになる。サムネイルの大きさは以前よりも大きくなった。グレースケールで表示されるが、マウスを重ねるとカラーになる。

二点目は、項目の編集や削除ができるようになったこと。項目右端のアイコンをドラッグすると、並べ替えが可能だ。また、editをクリックすると編集画面になり、フィードの数を調節できるほか、チェックボックスのチェックを外すことで項目自体を削除することもできる。この編集画面はお世辞にも直感的とは言いがたく、改良の余地が大きい。削除方法についてはGoogle Toolbar 5を参考にすればいいと思うのだが。

三点目は、細かなデザインの改良だ。「直前に閉じたタブの復元」はバーの色が強調され、他のタスクボタンも多少見映えがよくなっている。

開発者の話では、今後、履歴をベースにして、ユーザーが次に訪問したいであろうページを提案する機能を付けるそうだ。バージョンアップに期待しておこう。