Mozilla Flux

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おすすめのアドオンはどのようにして選ばれているのか

Mozilla Add-ons(AMO)を訪れると、「スタッフのおすすめ」アドオンを毎回目にする。これは、8000近いアドオンの中からスタッフが厳選した40個をもとに、ランダムでピックアップされたものだ。ワンクリックで「おすすめのアドオン」の一覧をチェックできる。見ると、現在Piroさんの「ツリー型タブ (Tree Style Tab)」がリスト入りしている。

カテゴリー全体のおすすめのほかに、カテゴリーごとのおすすめアドオンも存在している。ちなみに、これらは日本語版であっても英語版と共通で、だからこそMozilla Japanは独自にアドオン紹介ページを用意しているわけだ。

「おすすめのアドオン」40個は、毎月見直されている。日々素晴らしいアドオンが開発されているので、訪問者に広くそれらを知ってもらおうと考えているからだ。では、具体的にどのような基準で選ばれているのか。"The How’s & Why’s of the AMO Recommended Rotation"によれば、次のようになる。

まず、アクティブユーザー数が少なくとも1万5000〜2万人程度に達していること。また、ダウンロード数やレビューの内容も考慮される。レビューに関しては、内容が好意的であればプラスなのは言うまでもないが、作者がそこで表明されたユーザーの不満を新バージョンで解消しているかも検討の対象だ。逆に、ネガティブなレビューが多いとリストから外されることもありうる。

最新のβ版に対応しているかどうかも重要な判断材料である。今ならFirefox 3.1 Beta 3だが、さすがにリリースされたばかりなので、即対応しなければアウトというわけではない。とはいえ、いまだBeta 2にも対応していないアドオンが選ばれることもまたない。

「おすすめのアドオン」リストに掲載されるとどうなるか。やはりダウンロード数とアクティブユーザー数が顕著に増えるそうだ。これらの数字が少ししか増えなかった場合はもう少し様子を見ようということになる一方、変化がないとか逆に減ってしまうようだと、ユーザーにとって魅力がなかったと判断されて、リストから外されるという。

さらに、「おすすめのアドオン」に掲載されるのは12か月間に限るというルールが設けられている。いったんリストに掲載されれば、ふつうに開発を続けているかぎりそう簡単には外されない。となれば、有名なアドオンはますます有名になる一方、優秀な新作がユーザーの目にとまる可能性が下がる。それは好ましくないのでこのルールがある。

AMOは、より多くの開発者にアドオンをアピールする機会を与えたいとする。第2四半期には、そのための新しい機能をサイトで提供する予定だ。