Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

落ち穂拾い改め「Mozilla短信」 #11

Mozillaに関する多種多様なトピックを、おのおの短い記事にまとめた上で一本に編集したもの。不定期に連載予定。

TraceMonkeyの動作をビジュアル化する試み
David Mandelin氏がチャレンジしたのは、TraceMonkeyのはたらきを六つに分け、動作のプロセスをグラフに表すこと。名付けて"TraceVis"。TraceMonkeyのパフォーマンスをよりよく理解することが目的だという。SunSpiderベンチマークでのテスト結果も掲載されていて非常に興味深い。
Firefox 3.1のDNSプリフェッチ設定
本家mozillaZine Forumで見つけたDNSプリフェッチのスレッドより。Firefox 3.0.xでは、20のDNSエントリを最大60秒キャッシュする設定だったが、3.1でDNSプリフェッチが投入され、400のDNSエントリを最大180秒キャッシュするように変更されたという。"network.dnsCacheEntries"と"network.dnsCacheExpiration"の値がそれぞれ対応するらしいのだが、about:configを見ても出てこないので、隠し設定のようだ。
Weaveはモバイルへ
複数の環境でFirefoxの設定を同期させる、Mozilla LabsのWeave。Firefox 3.2(仮称)には入らないが、Fennecとの連携に活路を見出しつつある。最新の動きは、タブ情報の同期だ。画面をスライドさせて現れるメニューから、Weaveボタンを選択すると、さらに画面がスライドしてタブの一覧が出てくる。特定のタブを指定すると、サムネイルができるので、それをタッチするとページがロードされる仕組み。
CSS3の表現力テスト
Mozilla Web Development Blogより。CSS3の「border-radius」「text-shadow」「box-shadow」「column-width」「column-gap」「column-rule」「@font-face」「border-color」を一挙にチェックするテストができた。正しく処理されれば、下の画像のように表示されるという。ただ、筆者の環境では、Firefox 3.1 Beta 2だと画像どおりになるのだが、Shiretoko(3.1b3pre, ID:20090228035452)だとコラムが二列になって右端が大きく空いてしまう。
フォームのオートコンプリートがはたらくタイミング
Geckoでは、onDOMReadyの前、window.onloadの後。Bugzillaの主要開発者であるMax Kanat-Alexander氏が、主要なWebブラウザについてまとめているので、興味のある方はどうぞ。
Mozilla QAチーム
Mozilla製品の検査官にあたるのがMozilla QAのメンバーたちだ。FirefoxやThunderbirdの品質を高めるべく、バグの検証やテストケースの作成など、さまざまな活動を行っている。Mozilla Wikiによると、2008年7月10日現在、コアメンバーは13人。ただ、同年12月には、実働で20人以上という話も出ていた。
セーフモードとJIT
Firefox 3.1 Beta 3以降、セーフモードで起動するとTraceMonkeyはオフになる。無効にできる機能はすべて無効にすべきだということで、そうなった。