今週のFirefox Product Delivery Meeting(2009-01-14実施)より。なお、日付は米国太平洋標準時(PST)を基準にしているので、日本時間とはずれる。
Firefox 3.1
1月25日(PST)にコードフリーズが延期されたものの、それまでの間にP1と呼ばれるBeta 3をブロックするバグを潰して終わりにするのではなく、P2と呼ばれるRC1をブロックするバグにも切り込んでいくことが目標であるという。そうすることで、正式版リリースに「重大な遅れ(significant delay)」が出ることを防げるはずだというのだが、逆に言えば、このままのペースでいくとスケジュールが大幅に遅れると想定されているわけだ。やはりTraceMonkey(とJavaScriptエンジン)の開発がもたらす負担は大きいらしい。
ぎりぎり3月末の正式版リリースを想定して組んでいたと思われるスケジュールが1週間遅れていることから、理屈のうえではP2に切り込まなくても4月上旬には出せるはずだが、そううまくはいかないか。
Firefox 3.0.x
Firefox 3.0.7は3.0.6の1か月後を予定しているという。「セキュリティ・アップデートの開発プロセス」で説明したモデルサイクルに忠実に開発を進めるつもりなのだろう。
3.0.6の開発は、とくに問題がないようだ。2.0.0.20から3.0.5への移行は期待したほどではないらしい。
その他
Yahoo!のトップページがうまく機能しない問題(Bug 471816)は、2月2日(米国時間)にYahoo!側で対処するそうだ。Bugzillaのコメントを読むと、ユーザーエージェントの文字列内に「2009」があるかどうかが問題で、「Firefox」かどうかでチェックしているのではないようだ。すると開発版であるShiretokoのみならず、Firefox 3.0.6でもエラーが出てしまうので、Yahoo!も腰を上げたものとみられる。