Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

ワンクリックで以前のセッションを復元する(Firefox 56以降)

本記事執筆時点では初期設定で無効になっているが、以前のセッションを復元するボタンがFirefox Nightly 56に追加された。Firefoxの起動時にタブバー上にボタンが出現し、これをクリックするとセッションが復元される(Bug 1219725)。

この機能を有効化するためには、about:configの画面でbrowser.tabs.restorebuttonの設定をtrueに変更する。変更後にFirefoxを再起動してみると、タブバーの「+」ボタンの隣に、"Restore Tabs From Last Time"というラベルのボタン(復元ボタン)が表示されているはずだ。このとき復元ボタンを押すとセッションが復元され、「+」ボタンを押して新規タブを追加すると復元ボタンは消える。

f:id:Rockridge:20170628214136p:plain

若干の問題点もある。最後に開いていたタブのURLがホームページに設定したURLと一致する場合も復元を行おうとするし、セッション復元後もタブバー上にボタンの外枠が潰れた形で残ってしまう。「+」ボタンと復元ボタンの位置が近すぎる点は、誤操作を誘発しかねない。

とはいえ、ワンクリックでセッションが復元されるのは確かに便利だ。本体終了時にセッション保存の要否をダイアログで尋ねられることもないし、拡張機能も入れなくていい。Firefox 56のリリース時に初期設定で有効化されていることを期待したい。

(17/07/02追記)
参考画像は新規プロファイルを用いているので、about:homeの最下段にセッション復元のアイコンがある。だが、ホームページの設定を変更してしまうとこのアイコンは使えない。また、Firefoxの起動直後はタブのある画面上部に意識が集中するため、その位置に復元ボタンを置くのは自然なUIといえる。