Mozilla Flux

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2017年10月上旬までにWindows向け64bit版Firefoxの自動アップデートが開始(追記あり)

Mozillaは、米国時間の2017年3月7日にリリース予定のFirefox 52でAdobe Flash以外のプラグインのサポートを終了させた後、64bit版へのシフトを本格的に進めていく。

同年4月18日にリリース予定のFirefox 53では、適格性のあるWindowsユーザーに対し軽量インストーラ(スタブインストーラ)が初期設定で64bit版をインストールするようになる(Bug 797208)。適格性のあるWindowsユーザーとは、64bit版Windows 7以降を使用し、3.8GB以上の仮想アドレス空間にアクセス可能なハードウェアを使用しているユーザーのことをいう。物理メモリは64bit版Windows 7以降の動作環境である2GBを満たしていればOK。なお、OS X(macOS)向けFirefox 53は、Intel 64bit版に一本化される(Bug 1295375)。

そして、Firefox/Win64 - MozillaWikiおよびその改版履歴によれば、適格性のあるWindowsユーザーが32bit版Firefoxを使用している場合、2017年8月8日にリリース予定のFirefox 55か、同年10月3日にリリース予定のFirefox 56で、64bit版への自動アップデートが行われる。

自動アップデートの時期がFirefox 55と56のいずれになるかは、予想の難しいところだが、最近のMozillaのアグレッシブな姿勢からすると、Firefox 55のほうが可能性が高そうだ。もっとも、Firefox 55の時点では対象ユーザーの30%程度にアップデートの提供をとどめておき、発見された問題を潰したうえで、Firefox 56において100%に引き上げるといったことも考えられる。いずれにせよ、おそらく2017年末には、64bit版Firefoxのユーザー数が32bit版のそれを上回っているだろう。

(17/01/21追記)
本記事執筆後、Firefox/Roadmap - MozillaWikiにおいて自動アップデートの時期がFirefox 55になると発表された。

(17/05/09追記)
本文で記載したプランは変更されている。Firefox/Win64 - MozillaWikiの最新情報によれば、軽量インストーラ(スタブインストーラ)が初期設定で64bit版をインストールするようになるのは、Firefox 55からである。また、64bit版への自動アップデートは、Firefox 56.0.1のリリースとともに行われる。ただ、Firefox 56のリリース時期が9月26日に前倒しされたため、10月上旬までに自動アップデート開始という点は実現されそうだ。

(17/09/18追記)
最新の情報をMozillaがWindows向けFirefox 56.0に対し64bit版56.0.1への自動アップデートを提供予定 - Mozilla Fluxに記載したので、そちらも併せて参照してほしい。