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Firefox 48でスマートロケーションバーのデザインが変更 元に戻す設定はなし

Firefox 48のリリースが目前に迫っている。このバージョンの目玉となるのがマルチプロセス機能(e10s)の有効化、Mozillaが推しているのがダウンロード保護の強化という事情もあって、あまり日が当たらないものの、使い勝手の観点からスマートロケーションバーのデザイン変更(Bug 1181078)は見逃せない。

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Firefox 47までと見比べてみれば一目瞭然だ。これまで、ロケーションバーに文字を打ち込むと、ドロップダウンメニューに表示される候補はタイトルとURLの2行で表示されていた。Firefox 48の新デザインでは、これが1行にまとめて表示される。また、表示される候補の数が6個から10個へと増え(Bug 1195054)、各候補中の入力文字にヒットした箇所が太字で強調表示されるようになった(Bug 1273943)。

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Beta版のリリースノートであっさりした記述になっていたためか、海外ではredditのスレッドにある程度コメントが集まっていたのに対し、国内ではかろうじて窓の杜が言及している程度だ。しかし、ロケーションバーを使用しないユーザーはかなり少数だろうし、ふつうは頻繁に使う機能のはずなので、リリース直後からそれなりに反響を呼んでもおかしくない。否定的な反響のほうが大きくなる可能性すらあるだろう。現に開発版の段階で、1行にまとめると見づらいとか、ドロップダウンメニューが大きすぎるといった批判が出ているからだ。

目立つ変更であっても、元に戻す設定がどこかに設けられていれば批判の矛先をかわすこともできるのだが、あいにく今回の変更は不可逆的なもので、設定で元に戻すことはできない。Australisが導入された際にClassic Theme Restorerが出たように、元のデザインに戻す拡張機能が出てこない限り、ユーザーとしては新デザインに慣れるしかない。