Mozilla Flux

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Firefox 3.6 RC1がリリース

各所既報だが、Firefox 3.6 RC1がリリースされた。本記事執筆時点で、オフィシャルなアナウンスはまだ出ていないようだ。Firefox 3.6の最初のリリース候補版にあたる本バージョンは、Mozillaの慣例に従い、目立った問題がなければそのまま正式版となる。問題があるようなら、RC2、RC3……と定期的にアップデートされていく。

公開されたリリースノートは、近いうちにMozilla JapanのWebサイトに日本語訳が掲載されるものと思われる。その内容は製品版に近い記述へと修正されつつあるが、動作環境のページが更新されていない点は気になる。Mac版に関して「Mac OS X 10.4 and later」となっているので、Snow Leopard(v10.6)を含むようにも読めるが、Windows版にはWindows 7が含まれていない。

そして、意外にも各国語版・各OS版のパッケージをダウンロード可能になっている。『Firefox 3.6 RCがコードフリーズ Beta版ユーザーには今週中にもアップデートを提供へ』でお伝えしたとおり、当初はBeta版ユーザーにだけ先行して提供される予定だった。つまりFirefoxのアップデート機能を利用した提供である。ところが、実際にはパッケージまで一般公開されているわけで、80万人近いと見積もられているBetaテスターだけでなく、より広い層のユーザーが試すようになるとみられる。当然ユーザーは100万人を超えるはずだ。

Mozillaは、Firefox 3.6 RC1のクオリティに自信があるのだろう。だから、フルセットのQA(品質管理)テストと平行して、100万人以上のユーザーに実地でテストしてもらうことにした。

RC1の一般公開が早まったことで、正式版のリリース日の予想も見直さないといけない。ただ、フルセットのQAテストは通常5〜7営業日を要するし、また、RC1ユーザーからのフィードバックを1週間ほど受けつけたうえで、正式版を出すかどうかを決める時間も必要だ。すると、最初に予想した1月19日(米国時間)へと戻ってくる。RC2以降が出なければ、そのあたりだろう。仮にRC2まで出るとしても、1月中のリリースは確保できそうだ。

(10/01/11追記)
米国時間の1月10日付けでリリースのアナウンスが出た。ただし、それを転載した同日付けのMozilla Blogの記事では、編集者注で、1月8日に既にリリースされていたと認めている。