ライフハッカー[日本版]『Thunderbird 3の新しいタブ機能でGoogle Waveの受信箱が開ける』に大きな注目が集まっていると知って、ちょっとびっくり。これは、Google Waveとセットだからみんな興味があったってことなんだろうか。
それとも、Thunderbird 3のタブでWebアプリケーションを使いたいってニーズがけっこうある? それなら、Mozilla MessagingでUser Experience Leadを務めるBryan Clark氏が、『Google Calendar in Thunderbird tabs』と『Try other web apps in Thunderbird tabs』という記事を書いてるので、参考になると思う。
まず、ツール > エラーコンソールからウィンドウを開き、コードをコピペして「コードを評価」でタブを呼び出すやり方だが、以下のコードを使えば、Twitterが立ち上がる。
Components.classes['@mozilla.org/appshell/window-mediator;1'].getService(Components.interfaces.nsIWindowMediator).getMostRecentWindow('mail:3pane').document.getElementById('tabmail').openTab('contentTab',{contentPage:'http://twitter.com'})
次に、どちらも開発中のアドオンだが、Google Calendar TabとGmail Tabが公開されている。前者は、Clark氏が自ら手がけたもので、そう遠くないうちにThunderbird 3のオフィシャルアドオンとしてリリースされる模様。後者は、Colin Deanという人が前者のコードを移植して作った。
これらのアドオンが便利なのは、タブバーのアイコン(参考画像だと右上)をクリックすればOKという点。初回起動時は、当然Googleのアカウント情報を入力しないといけないが、Firefoxと同じでThunderbirdに一度記憶させてしまえば、次回からはログインのボタンを押すだけだ。
最後に、ライフハッカーの記事で気になった点をひとつ。
Waveのパスワードを記憶させておけば、Thunderbirdを開いた時にはいつでもWaveのタブも開くようになります。
けっこう誤解を招く記述だ。「Waveのタブも開く」のは、Thunderbird 3がデフォルトで終了時のタブを復元してくれるから。Waveをログアウトしてタブを閉じた場合は、当たり前だけど再起動してもWaveのタブは出てこない。もう一度エラーコンソールからやり直しになる。その手間を考えると、やっぱりアドオン形式のほうが便利でしょ。