Mozilla Flux

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Firefox 3.6で古いFlashとJavaプラグインに警告や制限がされる見込み

Firefox 3.6はなかなかコードフリーズに至らず、Blockerリストには本記事執筆時点で19個のバグが掲載されており、また、Blocker候補としても8個のバグがある。そのため、とうとうFirefox 3.6 Beta revision 5が投入されることになってしまった。

さて、その残りのBlockerを眺めていて、面白いことに気づいた。”Bug 526019 – Blocklist vulnerable versions of flash for Firefox 3.6 betas”と”Bug 497423 – [1.9.2+] blocklist all versions of the Java plugin prior to Java SE 6 Update 14”という似た感じのバグが含まれていたのだ。ただ、それぞれのバグの中身を見ると、対処法は違っているらしい。

前者は、Flashプラグイン(バージョン10と9のいずれか)の最新版を使っていないと、アドオンマネージャに古くなっている旨の警告が出るようになるというもの。警告の仕組み自体は既に実装されているので、あとは対象をどう設定するかの問題であり、そこに相当数のFlashプラグインが含まれるわけだ。

これに対し、後者は、古いJavaプラグインを文字どおりブロックしてしまうようだ。対象となるのは、WindowsとLinuxでJava Platform SE 6 Update 13以前。Mac OS Xは、Update 13以前にするか、Update 9以前にするかが決まっていない。本記事執筆時点の最新版がUpdate 17なので、Flashプラグインと違ってOKになるバージョンの幅が広いのは確かだが、制限対象に含まれたときの影響は大きい。

プラグインは、セキュリティ上の脆弱性を抱えている可能性があり、また、クラッシュの原因ともなる。Mozillaとしては、Firefox本体と同じく、ユーザーに最新版を使ってほしいところだろう。今回は、その目的のため、一歩踏み込んだ措置に出てきたといえる。