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Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Firefox 3.6 Beta revision 3がリリース

revision 2から一週間しか経っていないのに、Firefox 3.6 Beta revision 3がリリースされた。リリース候補版も目前だというのに慌ただしい。例によってパッケージ版もあり、自動アップデートと好きなほうを選ぶことができる。

リリースノートを読むと、80個以上のバグ修正(リストで確認できるのは83個)がなされたとある。revision 2の190個以上と比べると少ないが、開発期間が短いことや、完成が近づいていることを考えると、こんなものだろう。ちなみに、既知の問題リストから、「セッション復元の際、最小化されたウィンドウがときどきスクリーンから消えるかも」しれないというWindows特有の問題が消えている。また、サポート言語数は45から60へと一気に増え、revision 1のときの50言語という記録を更新した。

追加あるいは変更された機能について、主なものを挙げておこう。

  1. タブごとに通信の優先度を調節する機能(Bug 514490
  2. FirefoxのcomponentsフォルダはFirefox専用となり、サードパーティー製のアプリケーションがインストールできない仕様に変更
  3. extensions.checkCompatibilityの仕様変更(Bug 521905
  4. スクリプトの非同期処理に対応(Bug 503481
  5. Aero Peekのタブプレビューを無効化(Bug 525475

1は、『闇雲に復元するのではなく』を参照。タブに優先順位を付け、高順位のものから先に読み込まれる形になるので、主にセッション復元の際に力を発揮するが、通常の動作でも、バックグラウンドのタブにWebページを読み込ませながら、アクティブなタブに新しいページを表示させるといった使い方をするなら、メリットを得られるかもしれない。

zpao.com『Per Tab Network Prioritization Update』によれば、タブの優先順位を場面に応じて調節する機能が組み込まれており、特定のWebアプリケーション(たとえばGmail)に非常に高い優先順位を与えるアドオンとのバッティングを防げるそうだ。なお、Firefox 3.6の標準機能となったことから、アドオン版はFirefox 3.5にのみ対応する。

2は、Mozilla Developer News『Component Directory Lockdown – New in Firefox 3.6』で紹介されている。サードパーティー製のアプリケーションがcomponentsフォルダにインストールされた場合、アドオンマネージャに表示されないため、たとえ不具合があっても、ユーザーは、アンインストールはおろか、無効化することもできない。しかも、アドオンでは可能な本体による互換性チェックもできない仕様であるため、Firefoxのメジャーアップデート時に動作不良を引き起こすおそれもある。そこで、componentsフォルダはFirefox専用とすることで、問題の発生を未然に防ぐことにしたのである。
(09/12/29追記)MozillaWikiのFirefox/3.6/DLL Blockingも参照。該当バグは”Bug 519357 – Only load known components from app directory”である。影響を受けるアプリケーションのリストも公開されている。

3は、『Firefox 3.6からextensions.checkCompatibilityの仕様が変更に』を参照。

4は、HTML5がscript要素のasync属性を定義しているので、実装したもの。リリースノートにはページの読み込み時間が早くなると記載されているが、機能の内容からみて、一般的にではなく、async属性が適切に記述されたWebページで高速化するという意味だろう。

5は、Windows 7のタスクバープレビューへの対応を断念するもので、十分なクオリティに達するまで、browser.taskbar.previews.enableの値はデフォルトでfalseになる。もちろん、trueに設定し直せば機能は復活するが、あとは自己責任だ。

こうして見ると、短い期間にもいろいろと変更されている。次が気になるところだが、RC1が遅れないかぎり、さすがにrevision 4は出ないのではないだろうか。Mozilla Links『Still some new tricks in Firefox 3.6 beta 3』はナイトリービルドの「preb4」というラベリングを根拠にrevision 4のリリースを予想するが、このラベルは便宜的に付けられただけだと思う。

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