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Mozilla Flux

Mozilla関係の情報に特化したブログです。

Weave Sync 1.0 Beta 1のリリース迫る

Mozilla

つい最近バージョン0.8が出たばかりのWeave Syncアドオンだが、Mozilla Labsがアナウンス(『Coming soon - Weave Sync 1.0 Beta』)しているように、来週には1.0の最初のBeta版がリリースされる予定だ。もちろん、FirefoxとFennecの双方に対応している。

1.0 Betaの特徴は、データの同期を順次行っていくところにある。これまでは一括で行っていたため、同期処理の終了を待つ必要があった。しかし、順次行っていく方式なら、ユーザーがFirefoxあるいはFennecを使っているときも、平行してデータをやりとりできる。

もちろん、同期すべきデータ量が多ければ、完了までの時間はかかる。とくに履歴は項目が増えやすいので、たいていの場合、完全なコピーができあがるまである程度の時間を覚悟しなければならない。ユーザーの環境によっては、数十分以上となろう。とはいえ、できるだけユーザビリティを損なわないようにする工夫は施されている。ユーザーにとって関心度の高いデータが、優先的に同期されるのだ。

たとえば、ユーザーが頻繁に訪れ、スマートロケーションバーで上位に表示されるWebページがあるとしよう。こうしたページは「frecency」の値が高く設定されるのだが、Weave Syncはサーバーに履歴を保存する際、「frecency」の値も対象に含める。データをロードする側のWeave Syncは「frecency」の高いデータを優先的に取得する仕組みだ。ほかにも、ブックマークの場合であれば、項目がどの場所に置かれているかが加味される。ブックマークツールバーに配置された項目は、より重要なデータとして扱われるという。

以上のように同期の方式が変更になるため、データを同期させたいアカウントには、1.0 Betaをあらかじめインストールしておく必要がある。古いバージョンが混じっていると、うまくいかない。

そして、1.0 Betaのインストール時には、全データの新規アップロードを行うそうだ。サーバーのデータがクリアされることになるから、サーバーにバックアップされたものが唯一といった状況がないか注意すべきだろう。

もう一つ、これはWeave Sync 0.8のときからそうなのだが、自動ログイン機能は1.0 Betaでも外されている。といっても、この機能を諦めたわけではなく、分離して別アドオンにする計画へと変更されたのである。Weave Syncはデータを同期するためのアドオンとして純化し、自動ログインやOpenID関係の機能はAccount Manager(アカウントマネージャ)というアドオンで提供されることになる。ロードマップによれば、11月20日にAlpha版がリリースされる見込みだ。

アカウントマネージャは、Firefoxのパスワードマネージャの発展型でもあるとされている。おそらく、Weave Syncと同様に将来はFirefox本体に統合されるのだろう。そこでは、従来のパスワード情報だけでなく、ユーザーの住所や電話番号、さらにはクレジットカード番号なども事前に登録しておくことで、Weaveのサーバーに暗号化のうえ保管される状態が想定されている。アカウントマネージャは、それらのデータをもとに、Webサイトへの登録を自動化したり、オンラインショッピングの際にユーザーの入力の手間を大幅に省いたりしてくれる。

また、登録サイトのパスワードを自動的に変更する機能が実装され、そのバリエーションとして、複数の登録サイトのパスワードを一括して変更する機能まで備えるらしい。後者はセキュリティ上の理由から入るもので、Weave SyncをインストールされたPCが盗まれたケースでも、悪用される前にログインできなくしてしまえるわけだ。

さすがにアカウントマネージャは野心的な計画のため、かなりの開発期間を経なければ結実しないとしても、Weave Syncはゴールに近づいてきたといえよう。あとは、Firefox 3.7への統合がどこまで進むかだ。ブックマーク+αとして、このαに何が来るかが次の焦点となりそうである。